太郎さんが資金繰りに悩んでいた時、両手不動産の鈴目(すずめ)さんから電話を受けました。
「こんにちは、両手不動産の鈴目です。太郎さんご無沙汰しています」
「あ、これは鈴目さんお久しぶりです」
「また一緒に飲みに行きましょう。鈴目さんがビールを美味しそうにプハーする姿をまた拝見したいです」
太郎さんは以前は時折打ち合わせと称して鈴目さんと飲みに行きました。
鈴目さんはビールが大好きで最初の一杯は一気に飲み干します。
そこで、太郎さんは鈴目さんの事をプハーの女神と呼んでいました。勿論本人には内緒です。
「おほほ、それじゃまたの機会にね。今日は真面目なお話ですのよ」
そう言って鈴目さんは大事な話を伝えました。
実は太郎さんは3年前に東チバラギ駅にある戸建て賃貸を購入し、現在はファミリー向けに家賃6万円で貸しています。
(このときのエピソードはカモネギ太郎戸建て賃貸編に詳しく紹介されています)
両手不動産の鈴目さんは太郎さんの戸建て賃貸の管理を担当しています。
「実は、太郎さんの戸建て賃貸にお住いの方がこの建物を買い取りたいとの申し出がありました」
「ええっ!それは良い話ですね。10000万円位なら売っても良いですよ」
「太郎さん、残念ながらお客さんの予算は400万円です」
「それってちょっと安すぎませんか?だって僕、この家を300万円で買ったけど、その後リフォームや修理で結構なお金がかかっているんです。だから高く買ってもらわないと困ります」
「太郎さん、そうは言ってもこの地域は人気がないので土地値以下でしか取引がありません。太郎さんの家はこの辺の相場は300万円程度です。ですから400万円で売れる事は良いお話だと思います」
「でも、それだと僕は損をすることになります」
「それじゃこの戸建て賃貸ずっと所有するつもりですか?これから建物の老朽化で補修費用が更にかかるかも知れませんし、前回みたいに退去後1年近く空室になるかもしれませんよ」
「うーん」
3年前、地方の格安戸建て投資がブームとなった時期がありました。
地方の空き家を格安で購入しリフォームして賃貸することは結構高い利回りが出るので人気がありました。太郎さんはそのブームに乗って現金300万円で東チバラキの戸建てを購入したのでした。
ところが、いざ太郎さんが購入したものの思ったほど利益が上がりませんでした。
なぜでしょうか?





