その翌週、太郎さんは茂助さん、魚野鮎子さんと一緒に空室に入り詳細を打ち合わせしました。
まず、ターゲット(入居して貰きたいお客様)の明確化です。
鮎子さんは太郎さんに尋ねました。
「太郎さん、この部屋にどんな人に入居して貰いたいですか?」
「そりゃ、家賃さえ払ってくれれば誰でも良いです」
「それじゃ、ダメです。例えば男性か❓女性か?学生か?社会人か?を始めとしてもっと具体的にイメージしてください」
「うーん」
太郎さんは困ってしまいました。今まではお金の事しか考えていなかったからです
「大家さんが入居して欲しい入居者をはっきりイメージしておけばやがてそのようなお客さんが現れますよ」
結局、鮎子さんと茂助さんも含め3人でいろいろ話し合いをした結果、ターゲットを
l 独身20-30代の会社員。
l 現在両親と同居中で初めて一人暮らしを始める地元のお嬢様
に決定しました。
その結果、ターゲットに近い鮎子さんの部屋のインテリアをベースとすることにしました。でも、鮎子さんの部屋はかなりの高級品を置いてあるのでそのイメージを維持しつつコストダウンする必要があります。
そこで茂助さんはイメージに近い家具やカーテンを鮎子さんと一緒に選ぶことになりました。
茂助さんは家具を池亜(いけあ)家具店のネットショップ、カーテン類は煮鶏(にとり)マーケット、造花や小物は大損(だいそん)屋で調達しました。
やがて11月初旬のある日、事前手配された備品類が当日午前の時間指定の元一斉に配達され、午後からステージングが実施されました。
作業は2時間で終了しました。段ボールの箱を開け、部屋に置くだけなのでさほど手間はかかりませんでした。
「さあ、太郎さんどうだね」
「素晴らしいですね。これなら誰でも気に入ると思いますよ」
ステージングが終わったと同時に鉄道さんが部屋に入ってきました。
あれ、鉄道さんがなぜ?
つづく



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