実は、今日の電車の中で茂助さんから貰ったステージングの資料を読みました。
そこには安価な備品を使いながらも素敵な部屋に見せるテクニックが紹介されていました。
今まで太郎さんが持っていたイメージを覆すようなインテリア写真でした。それを見て「確かに多少お金はかかるけど効果的な方法かもしれない」と思っていた矢先なのでした。
今回、鮎子さんの部屋を見て太郎さんは段々とワクワクしてきました。住む人のセンスによって部屋はおしゃれにもダサくにもなることを初めて知りました。
太郎さんは若い女性に住んでもらいたいのでそんな人が夢見ているようなモデルルームにすれば内見が増えるだろうと実感しました。
早速、茂助さんから貰った資料を広げ鮎子さんに見せました。
「僕、一室空室があるんですがこの部屋をモデルルームにしたいんです。そこでそのインテリアデザインを鮎子さんにお願いしてもいいでしょうか?」
「それって、ステージングのことですか?」
さすがにインテリアデザインの勉強をしたことのある鮎子さんです。
ステージング(正確にはホームステージング)とは自分の自宅を売却する際に家具やカーテンでインテリアコーディネートすることで部屋の印象を高め、高額で売却する手法です。
これは欧米で幅広く使われている手法で、専門の家具レンタル会社もあるほどポピュラーです。
「それは素敵ですね。私で良ければお手伝いさせて下さい」鮎子さんは嬉しそうに答えました。
こんな訳で太郎さんは魚野鮎子さんと一緒にステージングを実施することになりました。
太郎さんは帰宅するなり茂助さんに電話しました。
「茂助さん、先日はステージングの資料ありがとうございました。僕、是非ステージングをやってみたいと思います」
そう言った後、太郎さんは手短に今日の出来事を話しました。
「そうかい。それならばお手伝いするよ」
こうして鮎子さんと茂助さんの協力を得ることになり、太郎さんは初のステージングにチャレンジすることになりました。
つづく




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