「掃除屋さんどうもありがとうございます」
その女性はソファーに座る様に勧め、おしゃれなカップに入った香りの良い紅茶を出してくれました。
紅茶を頂きながら太郎さんは言いました。
「あの僕、掃除屋じゃなくて大家です。カモネギ太郎と言います」
その女性はびっくりした様子でした。
「あ、そうなのですか。それは失礼しました。私は魚野鮎子(うおのあゆこ)と申します。大家さんっておじいさんのイメージがあるんですが、こんな若い大家さんがいるんですね知りませんでした」
「最近は不動産投資が盛んになってサラリーマン大家さんが増えていますよ」
「そうなんですね。知りませんでした」
話が一段落してから太郎さんは部屋が素敵に飾りつけられていることに気が付きました。
さすが女性の部屋だけあっておしゃれな家具やカラーコーディネートされたカーテンやラグなどでセンス良く飾られていました。
先日入った阿武さんの部屋とは大違いです。
太郎さんは、この部屋のインテリアがすごく気に入ったので聞いてみました。
「魚野さん、この部屋のインテリア素敵ですね」
「そうですか。ありがとうございます。私は昔大学でインテリアデザインを勉強してきました。だから部屋の飾りつけが大好きです。でも、就職のときにインテリア関係の仕事に就けず大学の事務員になったのでそんなチャンスが少ないのが残念です」
「でも、時には学園祭で学生の模擬店のデザインの手伝いをしてあげることがありますよ」
「僕、他のニコポン光学の従業員の方の部屋にも入ったことがあるんですが散らかっていてガッカリしました」
「こうやってきちんとコーディネートされていると全く印象が違いますね」
「はい、男性はどうしても部屋に対するこだわりが薄いですからね。でも、若い女性は維持分好みの家具とか小物で部屋を飾るのが好きなんです」
「あ、そうだ!」
突然、太郎さんは大声を上げたのでした。実はその時素晴らしいアイデアが閃いたのでした。
つづく



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