そして太郎さんは以前粕壁さんが近くの大学が撤退されたことによる需要減に悩んだことを思い出しました。
地方都市では特定の企業とか大学とかに極度に依存する事は危険だと言われましたが、まさか天下の大企業であるニコポン光学が赤字を出すとは太郎さんは思ってもいなかったのでした。
「いやー困ったなあ」
太郎さんは頭を抱えました。
「おい、花子。困ったことが起きたぞ」
「どうしたの」
太郎さんは蔵居さんからの電話の内容を伝えました。
「それは大変じゃん。アニキ頑張ってね」
「うーん、どうやって頑張れば良いんだ!
「だって、まだ半年もあるじゃない。半年もあればなんか良い考えが出るものよ」
「お前は部外者だから気楽に言えるんだ」
「それじゃ、また茂助さんに相談したらどうなの?」
「そうだねえ」
と言うわけでいつもの困ったときの茂助さん頼みとなりました。
太郎さんは茂助さんに事情を説明しましたが、電話だけでは詳しい状況がわかりないのでまずは現在と今後の収支を計算して分析するようにとのアドバイスを貰いました。
そしてそのデータを元に対策を一緒に考えようと言われたのでした。
早速、太郎さんは10月現在の収支を計算してみました。
10月の収支状況
収入 51.5万円(家賃 7.5万円×6部屋+6.5万円×1部屋)
支出 43.15万円 経費 5.15万円(管理費、清掃費、光熱費(家賃の10%相当)
ローン返済 38万円
収支 8.35万円の黒字
「まだ月8万円も手残りがあるんだ。良かった」
太郎さんは空室一室あっても収益は8万円も残っているので少しホッとしました。
でも、このうちの5万円はお小遣いとして消費していることに気が付きません。
次に来年3月に6部屋が退去して4月に新家賃6.5万円で満室になったことを想定して収支を計算してみました。
来年4月の収支予測
収入 52万円 (家賃 6.5万円×8部屋)
支出 43.2万円
経費5.2万円 (家賃の10%相当)
ローン返済 38万円
収支 8.8万円の黒字
あ、家賃が下がっても収支は上がるんだ。あはあは。
太郎さんはこの結果を見て元気になりました。
翌日、太郎さんはこの結果を持って茂助さんの家を訪問しました。
つづく


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