参間さんは、ニコポン光学の研究所に勤めていて太郎さんの物件に入居しています。
久しぶりの食事なので香森店長はウキウキして出かけました。
二人は大学近くの居酒屋に入り、乾杯後しばらく雑談していましたが、途中で参間さんは真面目な顔になり香森店長に言いました。
「香森さん、実は僕来年の3月で退職することになった」
「え、そうですか。最近の新聞だとニコポン光学は赤字決算でしたからその影響ですか」
「そうだよ。会社から猛烈な肩たたきがあってね。仕方なしに早期退職に応募することにしたんだ」そう言って参間さんは新聞の切り抜きを取り出して香森店長に見せました。
香森店長は渡された新聞を読んであれ?と思いました。
「この記事だと50歳以上が対象ですね。でも参間さんは40歳代ではないですか?」
「そうなんだ。でも、会社は50歳代からの応募が少なかったので年齢を下げたんだろう」
「それは大変ですね」
「まあ、退職金が上乗せされた上に再就職も斡旋してくれるので当面は路頭に迷う事はないと思うけどね」参間さんは寂しそうに言いました。
「だけど、この研究所の仕事が好きだったのに辞めなきゃならないのは辛いね」
やはり、どこか淋し気な雰囲気を漂わせています。
「他の同僚たちはどうなんですか?」
「まだ、皆はっきりとは決めていないけど、会社の業績も回復するにはしばらく時間がかかると見ているので辞める人が多いんじゃないかなあ」
「僕のアパートに一緒に住んでいる仲間も悩んでいるよ」
香森店長は、それを聞いて太郎さんのことを思い浮かべました。
「そうだ、太郎さんのアパートはこの3月に何人か退去が発生するなあ」
その後、話題は大学時代の仲間の消息に移りやがてお開きの時間となりました。
そして勘定を済ませて別れるときに、「あ、ちょっと言い忘れていたけど実はね」といって言い忘れたことを言いました。
それを聞いて香森店長はびっくりしました。
それは
つづく




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