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8月になりました。
梅雨も明け、毎日暑い日が続いています。
不動産業界では一年で一番動きの少ない時期です。
太郎さんは白鳥礼子さんに時折電話をしますが、今は暑くて内見そのものが殆どない状態と冷たい返事でした。そして、暇なのでお盆休みを長めに取るとの事でした。
「まあ、仕方がない、誰だってこんな暑い日に部屋探しなんてしたくないからなあ」
「アニキ、8月攻勢しないの?」花子さんは元気がない太郎さんに聞いてみました。
「いや、この暑さだからもうその気力がなくなったよ」
「そんな事言わないで、去年みたいにまたハワイに連れて行ってね」
太郎さんは昨年ハワイに行ったことを改めて悔やみました。
「あの時に50万円使わなかったら今は少しは楽になったことだろう」
やがて太郎さんの勤務先は1週間の夏季休暇に入りました。
昨年の今頃は花子さんを連れてハワイに行ったのですが、今年は目減りする残高が気になりどこにも行く気にはなりません。
ところが、太郎さんに救いの神が降臨しました。
夏休みが終わってから数日後、太郎さんは白鳥礼子さんから電話を受けました。
「太郎さん、チバラギ不動産南手取支店の白鳥礼子だべ」
「あ、白鳥さんこんにちは」
「実はなあ、私の娘はチバラキ平成大学の事務員やっているんだけど、今度系列校から一人転勤する女性がいるんでアパート探しを頼まれただべ」
「そうですか。そうかチバラギ平成大学の新キャンパスがそろそろ開校なんですね」
「んだ。そこで太郎さんの物件見せたら偉く気に入った」
「やった!」太郎さんはそれを聞いて躍り上がって喜びました。
「でもってなあ、そのお客さんが家賃を値引きしてほしいといってるんだが、太郎さんいくらまでなら値引きするかい?」
「え、値引き?」
いきなり値引き交渉を始められて太郎さんは焦りました。
「お客さんは共益費込みで6.5万円にしてほしいと言っているけど、これで良ければ即決だべ」
「うーん、7万円からいきなりの5千円引きですか。白鳥礼子さん、出来れば6.9万円で手を打ちたいんですが」
「そうけえ。ちょっくら聞いてみるべ」
そう言って白鳥礼子さんはしばらく電話口を手で押さえ交渉しました。
「お客さんは6.9万円では厳しいと言っているので間を取って6.7万円でどうだべ」
「うーん、厳しいなあ」
そこで白鳥礼子さんがとどめの一言を発しました。
「太郎さん、このお客さん髪の長い美人だよ」
太郎さんはその一言で態度が豹変しました。
「え、美人?それじゃ6.5万円で良いです。」
「そうかい。ありがとね。」
こうやって無事に一室が決まりました。太郎さんはほっとしました。
白鳥礼子さんは電話を切ってからお客さんに言いました。
「お客さん、無事に値下げ決まったよ。よかったねえ」
「でも、私美人じゃないわ」
「どうせ顔を見る機会なんてないから大丈夫」
本来は美人かどうかで入居者を決めるのでなく、家賃をきちんと払えるかで判断すべきなのでしょうけどねえ。
こうやって8月攻勢は一室の空室を埋めると言う成果が出ました。
でも未だ一室空室が残っています。
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