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 茂助さんに電話をかけたその週末、太郎さんは手土産持参で白鳥礼子さんのところに向かいました。

 

「白鳥礼子さん、こんにちはカモネギ太郎です」

「おや、太郎さん、このところ熱心だねえ」

「あ、僕の近所の美味しい和菓子屋さんのどら焼きです」

「あれえ、ありがとね」

白鳥礼子さんは甘いものが好きな様でとっても喜びました。

「実は、お願いがあってやってきました」

太郎さんは自分の物件に客付けをお願いしたいと伝え、タヌキメイトの作成した募集チラシを見せました。

 

 

 

「おや、田舎には珍しいおしゃれなアパートだんべえ」

「はい、東京でも人気のデザインです。南手取近辺には唯一の物件です」

「そうかい、それじゃちょっと見学させてくれないかい」

太郎さんは、白鳥礼子さんをビバリータヌキまで案内しました。

 


太郎さんは白鳥礼子さんと一緒に建物の前に来ました。

「白鳥さん、ここが僕のアパート、ビバリータヌキです」

「建物の色は精悍さを表すグレーイッシュブラックです。このホワイトのロゴがおしゃれでしょう」このセールストークは鎗手加奈さんの使ったものをそのままパクりました」

「太郎さん、なにやわからない文句を言ってるけど、なかなかおしゃれな外観でないかい」

「ありがとうございます」

 

エントランスに入りました。きちんと清掃され清潔な感じです。勿論太郎さんが事前に掃除をしたからです。

 

そして、エントランスを抜けて部屋に案内しました。

室内はエアコンが効いて室内の温度を快適にしていました。

 

太郎さんは部屋に入るなり冷蔵庫からペットボトルのお茶を出し、白鳥さんに渡しました。

「暑い中、ありがとうございました。冷たいお茶で喉を潤してください」

「ありがとうさん。気が利くねえ」

 

白鳥礼子さんはすっかり気に入った様です。

「いやー、すんげーでないかい。田舎にはまれなおしゃれアパートだべ」驚いた様に礼子さんは叫びました。「まわりにはシマシマ模様のアパートばかりじゃけん、これはスンバらしいだんべえ」部屋を一通り観察した後、白鳥礼子さんはそう言いました。

 

太郎さんは「やった」と心の中で思いました。

どうやら気に入って貰えたようです。

 

つづく

   

 
 
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