「さあ花子!7月攻勢だぞ」
「アニキまたぁ?、5月から毎月おんなじことばかりいってもちっとも効果ないじゃん」
「だまれ、今月末はもう一部屋空くから何としても埋めるんだあ」
意気込みだけは素晴らしいのですが。太郎さんは花子さんからそう言われたので頭を抱えました。さすがに、3か月も空室が続いているうえ、7月末には更に一室空室が発生することになったので太郎さんは弱気になってきました。
「うーん、困ったぞ」
「アニキ、茂助さんに相談したら?何か良いアイデア持っているかも知れないわ」
「そうだねえ」
太郎さんは茂助さんに電話を入れました
「茂助さん、こんにちは」
「おお、太郎君かい。どうだい、空室は埋まったかな?」
「いいえ、未だです。その上今月末にはもう一室空室が増えます」
「おや、困ったもんだね。今までどんな対策をしていたのかい?」
太郎さんは、ゴールデンウィークの出来事から今までの推移を説明しました。
「それじゃ、3か月の間全く内見がなかったんだね」
「はい」
「太郎君、以前話をした三現主義で行動したらどうかい?」
「でも僕は物件には定期的に巡回しています」
「それじゃ今度は不動産屋に出向いて実際の状況を把握したらどうかい?」
タヌキメイトは元付業者と言ってやっていることはチラシを作るだけで、実際の営業活動は地元の不動産屋に依頼していました。だから、タヌキメイトの持っている情報は間接的なもので生の声を直接聞くことはありませんでした。
そんなアドバイスを聞いた太郎さんは南手取駅前のチバラギ不動産の白鳥礼子さんを思い出しました。
早速、タヌキメイトに連絡してチバラギ不動産に客付けを依頼して良いかと問い合わせ、了解を貰いました。
正式には後日タヌキメイトの蔵居さんが訪問することになりましたが、太郎さんはその前に出向いて打診することにしました。
今までの太郎さんとしてはあり得ない行動です。
さあ7月攻勢だ!
太郎さんは勇んで南手取まで出かけました。
つづく



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