「太郎先輩、僕も物件買いました」
「あれ、いつの間に? そうか良かったね」
「でも、区分マンション一室だけですけど」
「あれ、一棟ものじゃないのかい」
「はい、僕、借金をするのは未だ怖いので現金で買える区分マンションにしました」
「確かに収益はさほど良くありませんが、立地が良いので売却時は有利です。それに借金がないので赤字になるリスクは少ないです。まずは、区分マンションで経験を積んで、その間更に貯蓄を増やして次に行きたいと思います」
太郎さんは元から区分マンションには興味を持っていなかったのでした。
区分マンションは収益性が悪く担保価値がないのが理由でした。
「僕も最初は太郎先輩の様に新築物件をローンを使って買おうと思いました。
でも、僕の様な自営業ではなかなか融資が降りないことがわかりました」
確かに、融資を受けるには自営業では不利な場合が多いのです。
「そんな中、朝井幸子先生のセミナーに参加しました」
朝井幸子先生と言えば太郎さんも相談に行った事がありました。
その時は美人だったのでポーっとして何を聞いてきたのか覚えていない状態でした。
「そこで、先生から最初はリスクが少ない区分マンションを現金で購入する事を勧められたのです」
「そうかあ。確かにそんな方法があるよね。でも、そんなんじゃいつまで経ってもセミリタイアできないよ。やっぱり出来るだけ規模を増やしてキャッシュフローを増やすのが一番だ」
「確かに太郎先輩の様に大手企業のサラリーマンなら銀行から融資を受けるは簡単かもしれませんが、僕の場合は無理です。でも不動産投資は将来の為に始めておきたいのです」
「朝井先生からは一人一人の置かれた環境は違うのだから、その人の環境に合わせた投資法がある。それと人と比べることは良いことでなく、自分が幸せになるのに一番良い方法を取るべきだと言われました。だから僕は、当面区分マンションを運営して経験を積んでみたいと思います」
関取さんは自分の考えをしっかりと持った好青年でした。
太郎さんは関取さんが物件を購入した事を知り、ますます次のアパートを欲しくなったのでした。
「そうだ多貫エステートの茂倉さんに相談しよう。きっと良い物件を紹介してくれるに違いない」
そう思って茂倉さんに電話をかけました。
ところが
10月の太郎さんの貯金通帳
太郎さんは毎月お小遣いとして10万円引き出していますが、それでも残高は増えています。「あはは、大成功だ。次の物件を探そう」と太郎さんは思いました。




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