さすがにバスをチャーターするには人数が少なく、電車での移動です。
近代的なJR手取駅で下車し、徒歩3分でレトロなチバラギ電鉄手取駅に到着です。
一同はチバラギ電鉄の駅舎と車両のボロさにびっくりしました。喜んでい要るのは鉄道マニアの鉄道さんと児玉光さんだけでした。
一体、こんな田舎にアパートを建てて果たして入居者がいるのか?皆が疑問に思っていました。
そんな一行の疑惑を聞きながら約束の時間に太郎さんは南手取駅に到着しました。
駅前で待機していた茂倉さんと初対面を果たしました。
「こんにちは先日電話差し上げました茂倉です」
「こんにちはカモネギ太郎です」
初対面の挨拶もそこそこに茂倉さんは一行を物件まで案内しました。
やがて建物が見えてきました。
「先輩、なかなか良い建物じゃありませんか」
席取さんが太郎さんに羨ましそうに言いました。
「あはは、さすがスタジオ木恒のデザインだねえ」
今回、完成した建物は写真でみたイメージ通りでした。
でもまだ外溝工事が終わっておらず、敷地はまだ土のままです。
一行はぬかるみの上に敷いた段ボールを踏みながら建物に入りました。
アパートの隣は基礎工事の時に会った地主が建てたシマシマハウスがすでに出来上がっていました。そして、びっくりすることに太郎さんのアパートとの境にとっても2.5メートルほどの高い塀が出来ていたのです。
「これじゃ一階は経験も悪く、日当たりも悪そうだね」
太郎さんに聞こえないように大家仲間はひそひそと話をしていました。
一同は部屋に入ると茂倉さんからもらった間取り図を見ながら部屋の中を見て歩きました。
茂倉さん、ここの家賃はいくらですか?
「7万5千円です。すでに満室となっています」
「すごい!私の物件より遥かに高い!それじゃかなり利回り良いでしょうね」
「はい、現在10%を超えています」
「それはすごい。僕も建てたくなりました」
「そうですか、ありがとうございます」
やはり新築物件は何もかも新しいので見栄えがします。
太郎さんは鼻高々でした。
一時間ばかり見学をした後、茂倉さんと別れた一同は手取り駅に戻り居酒屋で祝賀会を兼ねて懇親会が催されました。
カモネギ太郎さんは好調な滑り出しに気をよくしたので皆に奢りました。
「いやー太郎さん太っ腹だね」
「あはは、これからバンバン家賃が入りますからこんなの安いものです。
それに、これは経費として落とせますから心配要りません」
太郎さんはすっかり有頂天になりました。
ところが
つづく





カモネギ脱出ゲーム開催予定


