「あ、KB保障の喉元(のどもと)社長かい?多貫だ。どうだ最近の調子は?今度飲みに行こうか」
「あ、多貫社長。ご無沙汰しています」
「実は、わが社はこれから業務拡大するのだが人材が不足しているのだ。お前の会社から活きの良い社員を一人出向させてくれないか?まずは営業で修業を積んで将来は幹部に登用しようかと思う。時期はできるだけ早く」
「ハイ、わかりました。早速人選してお返事致します」
「多貫エステートは同じグループ企業であるKB保障と協力関係にありますが、建築現場の警備をKB保障に委託している関係で多貫エステートの方が立場は強いのです」
KB保証は多貫社長が昔在籍していた会社です。電話を受けた喉元社長は多貫社長の後輩でした。
さてその頃、加奈さんは社長室を出ると、新設されたばかりの宣伝部に行きました。
宣伝部長と言っても部長は社長が兼務していて、実際はグループ企業から異動してきた風炉敷広子(ふろしきひろこ)一人です。
「風炉敷さん、先日お話ししたカモネギ太郎さんの件そろそろ準備するようにと社長からお話がありましたので宜しくね」
「加奈さん、社長からの命令なのでやらざるを得ませんがどうも気が進みません」
「まあ、何をおっしゃるのですか。一度太郎さんとお会いになってから判断されたらいかがでしょうか」
「はい、確かにその通りです。でも、加奈さんからいろいろお話を伺ってみると私ではとてもあんな人を使うのは無理だと思っています」
「心配いらないわ。あの人は美人に弱いので風炉敷さんなら簡単に手なづけれられますよ。
すぐに尻尾を振って言うことを聞くようになりますから」
おやおや、太郎さんはいつの間にか犬扱いされてしまいました。
「そうですか、それなら良いのですが、ちょっと心配です」
つづく
カモネギ脱出ゲーム開催予定
6月15日 東京 賃貸住宅フェア
6月25日 埼玉 川口(FP勉強会)
*** 5月17,18日賃貸住宅フェアin福岡での講演決定 ***
*** 会場内APP-me! ブース内 ***





