「あれ、鉄道さんじゃありませんか」
太郎さんと花子がチバラギ電鉄手取駅でばったりと出会ったのは?
最強大家会の会長である鉄道(てつみち)さんでした。
「あれ、太郎君じゃないか。僕はチバラギ電鉄の電車の写真を撮りに来ているんだよ。太郎君と花子さんはどうしてこんなところにいるの?」
「僕、今回この近所の物件を買ったのです」
そう言って太郎さんは、今までの経緯を話しました
「そうか、南手取の新築物件を買ったのか。もし、良ければ僕も一緒に行っていいかい?」
「はい、どうぞ。いろいろアドバイス下さると嬉しいです」
「でも、この駅JRの駅から離れていて不便ですね」
「そうだね。でも昔の私鉄はJR(当時は国鉄)に客を取られない為に、わざと離れたところに駅を作ったのだよ。例えば東武鉄道の浅草駅、京成電鉄の上野駅、西武鉄道の新宿駅などみんなJRから離れたところに駅があるね。東急線が人気あるのもJRとの乗り換えが便利な事も一因なのだよ」
「そうかあ、さすが鉄道さんですね」
「僕、電車好きなもんでね、いろいろ調べたんだ」
「鉄道さん、このチバラギ電鉄って運転間隔開きすぎじゃない?」花子が質問しました。
「まあ田舎だからこんなもんじゃないか。この線は単線だから運転間隔が長いのは当然だね」
「このチバラギ電鉄の終点は芋洗海岸だ。ここは昔賑わった海水浴場だけど、今時温泉も出ない様な田舎の海岸なんていく人少ないからね」
「でも、将来チバラギ電鉄はJRに乗り入れる計画があるんですよね。そうなったらこの沿線は大変身するんじゃないでしょうか」
太郎さんは加奈さんから聞いた話を伝えました。
「ああ、その噂は昔聞いたことがあるなあ。でも、いつ実現するかわからないよ。
だって、JRの駅との間がこんなに離れているので新たに線路を敷かなくちゃならないからね。仮に今年から工事を初めても完成するのに10年近くかかるんじゃないかな」
太郎さんはその話を聞いてびっくりしました。
やがて電車が入ってきました。降りる人はまばらです。
「このチバラギ電鉄、沿線は寂れているけど使っている電車はマニア向けのものばかりなんだ。全国あちこちの鉄道から中古車両を買って運行しているから、珍しい電車ばかりなんだ」
そう言って、鉄道さんはホームの先端まで写真を撮りに行きました。
鉄道さんは電車の発車時刻ギリギリまで写真を撮っていました。
やがて電車が走りだしました。
つづく


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