太郎さんは既に先客がいることにびっくりしました。
その先客とは多貫エステートの社長でした。
太郎さんは一瞬引き返そうと思いましたが、加奈さんに背中を押され仕方なく中に入りました。
太郎さんは小声で加奈さんに聞きました
「あれ、加奈さんと二人で食事じゃなかったの?」
「いえ、私は二人でとは言いませんでした」
確かに加奈さんは二人きりとは言っていませんでした。
太郎さんの思い違いだったのです。
太郎さんは勧められるまま、多貫社長の正面に座りました。
多貫社長(以下社長)は太郎さんに挨拶をしました。
「カモネギ様、私は社長の多貫と申します」
「この度は弊社の建物を購入して頂きありがとうございました。
本日はそのお礼としてささやかですが、宴を張らせて頂きます」
簡単な挨拶が終わると、早速ビールが運ばれ乾杯しました。
「カモネギ様、私はトックリ県の出身なんです。今回は私の故郷の郷土料理を楽しんでください」多貫社長はそう言って太郎さんにビールを注ぎました。
トックリ県は小さな県ですが美味しいものが満載なんです。是非、今日はその美味しいものをたっぷり召し上がってください」
加奈さんも一言添えました。
「社長はとっても郷土愛が強いんです。いつもトックリ県の話題ばかり話すんです。TVでトックリ県関係の番組があると仕事を放り出して見ているんですよ」
「そりゃ、自分の故郷だもの。東京生まれには郷土意識が薄いのが多いけど、それじゃいけないよ」
「加奈さんも一度トックリ県に遊びに来ればその良さを認識するんだけどなあ。
トックリ名物のトックリ鍋なんかカニが一杯葉入っていておいしんだから」
「それから良い温泉も沢山あるんだ。特にハワイ温泉なんかお勧めだよ。
僕の同級生の女の子の多くはこの温泉でフラダンスのショーに出演しているんだ」
「社長の同級生っていうと40歳代後半ですね。ちょっと歳を取りすぎていませんか?」
「確かにそうかも知れないね。でも若い子は東京や大阪に行ってしまっていくらも残っていないんだ」
「太郎さんはトックリ県に行ったことがありますか?」
加奈さから質問がありました。
太郎さんは答えました
「○○○」
これがきっかけで堅苦しい雰囲気で始まった宴は一気に和やかな雰囲気に変わったのです。
果たして一体太郎さんは何と言ったのでしょうか?
続く
カモネギ脱出ゲーム開催予定
4月18日 東京 (エレガントオーナーズ)
4月24日 東京 練馬
5月15日 茨城 筑波
6月14,15日 東京 賃貸住宅フェア




