太郎さんが多貫エステ―トのオフィスに入ると加奈さんが会議室に案内しました。
「太郎様、この度はいろいろご迷惑お掛けしています。お詫び申し上げます」
加奈さんは頭を下げました。
「まず、現在の状況を申し上げますと、425万円の返済が今回502万円になります。その結果、キャッシュフローはこの様になります。
加奈さんは資料を出して説明しました。
「運営費を家賃の10%と想定した場合、180万円のキャッシュフローが103万円になり、77万円の減収となることが予想されます。
「これに対して弊社としてはいろいろ対策を検討いたしました。
他の金融機関を開拓し、調整しましたがなかなかフルローンで融資を得るのが難しい状況でした」
「例えば渋井銀行青山通り支店では頭金を10%以上要求されます。今回の物件は7000万円ですので諸費用も含め自己資金が1000万円以上でないと融資がおりません。その代り金利が2%台となり返済が有利になります」
加奈さんは状況を説明した後、太郎さんに聞きました
「太郎様、自己資金で1000万円ご用意できればこちらの銀行から融資を受ける事が可能です」
「加奈さん、それは無理です。契約金の不足分さえローンを使っている位ですから」
「やはり、そうですか。となると大甘銀行でしか融資は受けられませんね」
加奈さんは想定内の答えだったのか表情は変わりませんでした。
「実は昨日大甘銀行の営業担当と交渉しました。太郎様だけでなく他のお客様にも影響が大きいので社長が直談判した結果、金利の引き下げに成功したのです」
「えっ、本当ですか」
「はい、具体的には4.5%の金利を3.8%に引き下げられたのです。
その結果、22年融資の際の年間返済額は470万になります。当初は425万円でしたので返済額は45万円の増加に抑えられました」
そう言って加奈さんは資料を見せてくれました。
太郎さんは昨日計算した返済額502万円から32万円も減少したのでほっとした気持ちでした。
でも、未だ太郎さんは他に会社の組合を通じて借りた200万円があることを忘れています。
こちらの年間48万円の返済を含めると518万円の返済となり、まだまだ危険な水準だと思われます。
「そうでしたか。金利が下がるのはありがたいです。ありがとうございます。
それでも、まだ当初予定していた返済額に対しては大幅増ですね」
「はい、その通りです。でも、弊社はこの減収をカバー出来る有力な情報を入手したのです。その情報を元に現在の家賃設定を変更する事が可能なのです」
「えっ、そんな凄い情報があるんですか」
「はい、太郎さん、チバラギ平成大学をご存知ですか?」
「聞いたことのない大学だなあ」
「そうですか。太郎さんはご存じないかも知れませんが地元では結構名の知れた大学なのです」
「で、その大学がどうしたんですか?」
「実は」
つづく
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