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太郎さんは不足している200万円を借りる為に茂助さんに電話をかけてみました。

 「茂助さん、良い物件見つけました。今度は新築です」

「おや、そうかい。この物件が不足している中、良く見つけたね」

「はい、多貫エステートが特別に紹介してくれた未公開物件です」

「南手取駅から徒歩5分のところにあるデザイナーズアパートで、売り出し価格が7000万円で、表面利回りは驚きの9.6%です」

「地方物件だね」

「はい、多貫エステートの槍手加奈さんからもこんな良い土地はめったに出ないと言われています。それに、僕が買わなくても他に一杯買い手がいるから無理して買わなくても良いと言われています」

「そうかあ、でもわざと強く背中を押さないのもテクニックの一つだよ」

「でも、僕欲しいんです。これはきっと僕に与えられた運命だと思っています」

 

太郎さんは思い込みが激しい人です。もう買う事を運命としてしまいました。もっと冷静にものごとを考えられないものでしょうか。

 

「そうは言っても、太郎君は自己資金どのくらい持ってるの?東チバラギの築古戸建じゃ担保にならないし」

 

「実は、そのことで相談があるのです。今回はフルローンで融資を受けられるのですが、契約に300万円必要なんです」

「僕の自己資金は100万円、あと200万円必要です」

「なるほど」

「そこで、茂助さん、200万円貸してもらえませんか?」

ええっ!200万円!太郎君、残念ながら200万円なんて大金貸せないなあ」

 

「でも僕、茂助さんが貸してくれなかったら消費者金融で高い利息を払って借りなければならないんです」

「茂助さん、「サラキン蟻地獄」読みましたか?僕失敗して破産するのいやです」




「まあまあ、落ち着いて」

「太郎さんは大手の泥縄商事に勤めていたよね」

200万円程度だったら労働組合が提携している金融機関の提携ローンが使えると思うよ

「そう言えばそんな制度あったなあ。ありがとうございます。早速調べてみます」

 

電話を切ってから、太郎さんは早速労働組合のホームページを覗いてみました。

その中で提携している信用組合でフリーローンが使える事がわかりました。

 



これによると
200万円の借り入れで5年返済とした場合、金利が5%で月々の返済が4万円でした。こちらは給料から天引きされます。この4万円は太郎さんの給料からはかなり大きな負担になりますが仕方ありません。

 

そんな訳で、太郎さんは何とか契約金を調達する目途が立ったのでした。

 

太郎さんは一安心して、加奈さんに電話して200万円調達できたことを伝えました。

 

 

後は、契約に必要な書類集めだけです。


つづく
     

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