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花子さんはちょっと気になる質問をしました。

「ところで、アニキ自己資金あるの?」

 ドキッ



「実は、それが問題なんだ」

「僕、フルローンを勘違いしていたんだ。自己資金ゼロでも買えると思っていたんだけど、実際は契約金として300万円必要ということが今日わかったんだ」

「今の銀行残高は100万円なので残り200万円を調達しなければならなくなったんだ」

「そうだったのかあ。フルローンと言えば自分のお金を使わないで済むと思ったけど実際は違うのね」

「そう、諸費用まで融資してくれるのはオーバーローンと言われているけど、この条件で貸してくれる為にはかなりの実績が必要なんだ」


太郎さんはため息交じりにそう言ったのでした。

 「だから花子、200万円貸してくれないか?」

「ダメよ。花子にそんなお金あるわけないじゃないの」

「花子だって自己資金貯めるために宝くじ買ってるんだもの」

「アニキも宝くじ一緒に買う?」

「今から買っても間に合わないよ」

「それじゃ、競馬はどう?」


「ギャンブルじゃお金を貯めるのは無理だよ。競馬場の予想屋のおじさんだって当たらないだろう。もし、自分で的中できるなら予想屋なんてやってる訳がない」お金持ちになったなんて話聞いたことがない」

「そう言えばそうね」

 

そこで、太郎さんは花子に今考えている事を話しました。

「実は加奈さんに相談したら消費者金融を勧められたんだ」

「消費者金融って昔サラ金と呼ばれた金利の高い業者じゃない」

「アコギとかトイチとか使っちゃダメよ」


ドキッ



「うーん、やっぱりだめかあ」

「オヤジから借りたらどうなの?」

「オヤジからは数年前に今回限りとの約束でお金借りているんでダメなんだ」

「そうかあ、困ったわね」

 

太郎さんは、気軽に消費者金融を申し込めば良いと考えていましたが、花子からそう言われ考え直しました。

太郎さんは昔マンガの「サラキン蟻地獄」のファンでした。

主人公は平凡なサラリーマンでした。呑み代が不足してサラキンから気軽に借りたお金が高利息の為に雪だるま式に膨れあがり、返済に苦労した話でした。

当時はフィクションとして楽しんで読みましたが、同時に金融業者の怖さも理解したのでした。読んだのはかなり昔でしたが、花子から言われたときにその内容を思い出しました。

 


でも、お金が必要な時にすぐに用立てて貰える手段が思いつきません。

 

「そうだ!茂助さんに借りよう」

「茂助さんはアパート経営に成功しているからお金があるだろう。それに、こんな素晴らしい高利回り物件を買うのだからきっと快く貸してくれるに違いない」

 

またしても困った時の茂助頼みの体質は変わりません。

果たして茂助さんから200万円貸りることが出来たでしょうか?

 

 

     
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