そして、月曜日
太郎さんはパソコン一台で日本中をノマドしている年収1000万円の不動産コンサルである野窓先生と面談をすることになりました。
そして先生と18時に駅の改札前で待ち合わせしました。
初めて会う野窓先生は未だ若く30歳台前半の様でした。
Tシャツ姿なのでとてもコンサルには見えません。
挨拶もそこそこに先生は最寄りの居酒屋に率先して入りました。
「先生宜しくお願いします」
「はい、宜しく。まずは生ビール頼んでくれる?」
「はい、気が付かず失礼しました」
太郎さんは生ビールとおつまみを数点注文しました。
「まず、相談料だけど30分一万円です。それとここの飲食費も負担してくださいね」
最初の相談は無料だと思っていた太郎さんはビックリしました。でも、ここまでくると断る訳には行きません。
ビールで乾杯して暫くは先生のノマドライフを拝聴していました。日本中をキャリーケース一つで仕事しながら回っているのだそうで年中会社からの締め付けが厳しいサラリーマンの身からすると楽しそうに思えました。
「先生、そろそろ本題に入りたいと思います」
野窓先生は既に生ビール3杯目に突入しました。顔が赤くなってきて酔いが回ってきたようです。
「今、この物件を検討しているんですがいかがでしょうか?」
太郎さんはバッグから多貫エステートの資料を取り出しました。
「あ、これね。そうだなあ。 あ、そろそろ生ビールお代わりしてくれる?」
「あ、失礼しました」
「ねーちゃん、ビールお代わり」
「はいよー」
先生は届いた生ビールをごくりと飲み込んでから資料を眺めました。
「ダメダメ、こんな物件買っちゃ」
太郎さんはいきなりダメと言われて驚きました。
「どうしてですか?」
太郎さんはいきなり否定的に言われたのでびっくりです。一体なにがいけないのでしょうか。
続く
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