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太郎さんは翌日、待ち合わせの手取駅に向かいました。

勿論、今日に備えて勝負服を着ています。

それにしてもこんな唐草模様のアロハなんてどこで買ったんでしょうか?

現場は手取駅からチバラギ電鉄に乗り換えて2つ目の駅なのですが、待ち合わせに便利な手取駅で落ち合いそこから車で移動するとのことになってました。

 

手取駅は東京から約50分。東京への通勤エリアとしてはギリギリのところです。

太郎さんは約束の時間に手取駅の出口を出ました。駅は想像以上に立派で駅前には大きなビルが立ち並んでいます。

 

ロータリーには何台もの車が駐車していました。その中から多貫エステートの車を探しましたが見つかりません。

 

 

駅前をうろうろしているとそばにあった真っ赤なオープンカーのドアが開き、サングラスをかけたお嬢さんが声をかけてきました。

 



「カモネギ様、お待ちしていました」

太郎さんは見知らぬ人から声をかけられてびっくりしました。

すると、そのお嬢さんはサングラスを外したのでやっと太郎さんは槍手加奈さんとわかりました。

昨日のダークスーツ姿とは打って変わって革ジャンにジーンズと言う活動的な服装でしたのですっかりイメージが変わっていたので気が付かなかったのでした。

 

 

太郎さんは多少狼狽えた表情で挨拶しました。

「あ、槍手さんでしたか!昨日とはイメージが変わっったんでわかりませんでした。私服も素敵ですね。」

槍手加奈さんはにっこり微笑んで答えました。

「カモネギ様こそ、昨日とは変わって素敵なカジュアルファッションで決めましたね。最初誰かわかりませんでした。」

でも、槍手加奈さんは言葉とは裏腹に必死に笑いをかみ殺している様子です。

 

 太郎さんは車をしげしげと見ています。どうやら車のことはあまり詳しくないようです。



「これは素晴らしい車ですね。僕、オープンカーなんて乗るの初めてす」

「実はこの車、父のものなのです。折角の日曜なのでドライブしたいと言って借りてきました」

「これ、なんて言う車ですか?」

「アルファベンベ言うイタリアの車です。」

 

アルファベンベはマニア垂涎の車です。10年前の製造終了以降更に人気が高まっていて今や入手困難な状態なのです。

 



「そうかあ、外車に乗っているなんてお金持ちなんですね」

槍手加奈さんは、否定する様に手を振って答えました。

「いえ、そんなことありませんの。父が車を趣味にしているので、家には3台車があるんで維持費が高くて大変ですの」

「それではご案内致します。車に乗ってください」

という訳で太郎さんは槍手加奈さんの車に乗り込みました。

 

その後、槍手加奈さんからうれしい言葉をかけられました。それは。。。。

 

つづく


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カモネギ太郎·花子の過去のエピソードは こちら1話


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