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太郎さんは、その女性の隣に座りました。

 

初めまして。新しく入会した大島テル子と申します。

今回初めて参加しました。

 

太郎 僕、カモネギ太郎と言います。チバラギ県に一軒の戸建て賃貸を持っています。

 

テル子  わあ、既にお持ちなんですね。いいわあ。

              私はまだ物件持っていないんですの。でも、事故物件を探しているんです。

 

事故物件とは自殺や殺人事件が発生した物件の事を言います。このような物件は普通の人でしたら狙わないレアなものです。

 

太郎      僕は事故物件なんて恐ろしくて買えません。お化けが出そうで。

 

テル子  あら、私お化け大好きです。事故物件なら安く買えますし、最初は安く貸しても次の入居の時には家賃を高く出来ますからお得ですよ。

 

太郎      でもねえ。

      

        

その後、太郎さんはテル子さんから孤独死の話を延々と聞かされてしまいました。

孤独死は若い人にもかなりの確率で発生していて、一旦発生すると高齢者より処理が大変だとか、あまりこのような場で話す内容ではありません。

 

どうりで関原さんはさっそと席を変えた訳でした。

 

太郎さんは早く切り上げたいと思いましたが、なかなかきっかけが掴めず結局最後まで話に付き合わされました。

 

やがて二次会も終わり、一部の人だけで三次会に突入しましたがここでは憤死する人が続出し一部の元気の残っているメンバーだけで飲み食いが続きました。

 

三次会がお開きになった時は既に12時を過ぎていました。

太郎さんは終電の時間が迫ってきているのに気が付きました。

慌てて駅に走り着いた時には終電が発車寸前でした。

太郎さんは慌てて走りましたが酩酊状態だったので階段で転んでしまいました。

やっと起き上がり、走ったものの寸前のところで終電のドアが閉まってしまいました。

 

太郎さんの特技は終電逃しです。

さほど酒が強くないのに最後まで付き合うのでいつもこのような事態になります。

 

太郎      あー、またカモってしまった。

 

実は、太郎さんは毎回終電を逃すことから大家仲間の間では終電を逃すことをカモると言うようになりました。

太郎さんは最初、この言葉を嫌がっていましたがそのうちに自分でも使うようになっていたのでした。

 

結局、駅から長蛇の列に並んでタクシーで帰宅しました。タクシー代5000円はいつものことながら大きな出費でした。

 

こうして最強大家の会は無事終了しました。

 

翌朝、太郎さんは二日酔いに悩みながら粕壁大家さんに電話しました。

 

そして。

 

つづく


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カモネギ太郎·花子の過去のエピソードは こちら1話


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