52 :まこと ◆T4X5erZs1g :2008/08/23(土) 22:51:43 ID:5DwZQ5v70
<親父の死-7>
包帯だらけの手だったからか、翌日の葬儀には野暮なツッコミは入らなかったww
親戚の何人かが「あの馬鹿どもは昨日のうちに追い出してやった」と報告してくれた。田舎の団結力は頼もしいなw
火葬場に移り、骨上げ(骨が焼けること)を待っているときに、焼き場の職員から呼び出された。
「とても申し上げにくいんですが。。。お父さんの頭のお骨が見当たらないんです。どうしましょうか?」
そっか。親父が姉さんの代わりに首を提供してくれたのか。。。
親族には黙っておいてくれと頼んだ。どうせ、酒びたりだった親父の骨はまともな原型を留めていなかったし。
すべての儀式を終えた後、俺は空港の待合室で久しぶりに携帯を取り出した。
驚いたよ。40件近い着信が入ってる。
そのうちの30件以上を占めていた梶に電話をすると、ヤツは深刻そうに切り出した。
「沙耶ちゃんってまことさんとそっちに行ってる?バイト、ずっと無断欠勤してるんだけど」
すぐに梶を切って、沙耶ちゃんにかけ直す。。。。電源が入ってない。
最後に会ったのは、踏切事故の翌日の朝だ。もう6日も経つ。その間、電話は一度も通じなかった。
『先に来て探してたんですよ』
夢の中では、沙耶ちゃんはトンネルにいた。
事故?嫌な想像が頭をかすめた。