やばい客 | 本当にあった怖い話

本当にあった怖い話

本当にあった怖い話と意味がわかると怖い話を解説付きで書いています

649 1/4 04/08/26 03:54 ID:oWOnZGe+
俺がテレ蔵にはまっていた頃、埼玉の元風俗嬢から聞いた話。
彼女は男に貢いで借金をこさえ、デートクラブで働く羽目になったそうだ。
仕事を始めて一月くらい経ったある夜、彼女は鶯谷のホテルで客をとることになった。

金のためとはいえ、嫌な仕事。
頭痛と少し吐き気がしたそうだ。
彼女の悪い予感はどうやら当たったらしい。
ホテルの部屋にいた相手は、銀縁メガネで一九分け、痩せ型で神経質そうなリーマン風三十男。


651 2/4 04/08/26 03:57 ID:oWOnZGe+
「その人インポだったのかもね」

男はいらいらしながら事細かに注文を付けたという。
顎と手首がしびれてくるまで彼女は奉仕して、さすがに弱音を吐いた。

「しょうがないな。じゃあ背中マッサージしてよ」

男は不機嫌そうに言うと腹ばいになった。
マッサージを始めて彼女は気づいた。
男の肩甲骨のあたりに赤黒い引っかき傷がある。

「ああ、何かすごく背中痒いんだけど、ちょっと掻いて」

彼女は言われるまま爪を立てた。
すると薄明かりの下、背中の真ん中にミミズ腫れが浮き上がった。

「確かに文字だったよ」


652 3/4 04/08/26 03:58 ID:oWOnZGe+
ニ ゲ テ だったと思う。

彼女はひどく寒気がしたそうだ。
そして、何も見なかったことにして、時間が過ぎるのを待った。
腹ばいになっていた男はなぜかうっすら汗をかいており、熱いなあと呟きながら、シャワーを浴びると言い出した。

彼女はその隙に服を着て帰り仕度をした。

「何か調子でてきた。延長するよ」

男はナニをさすりながら、バスルームから出てきたそうだ。

「ええっ?私じゃ駄目だから・・・、チェンジしたほうが・・・」
「大丈夫だよ。さっ、続きをやるから脱いで脱いで」

男はせかすようにそう言ったかと思うと、突然険しい顔つきになった。
そして、彼女の背後、部屋の隅のほうをじっと睨みつけたという。


653 4/4 04/08/26 03:58 ID:oWOnZGe+
「何だよ。またお前かよ。邪魔ばっかしやがって」

あっけにとられて彼女は振り返る。
そこには誰もいない。

「ぼうっと突っ立ってんじゃあねえよ」

男は誰かを怒鳴りつけている。

「何か言ってみろよ」

彼女は瞬時に理解したそうだ。(こいつは人殺しだ)

「でね、やっぱりそうだったのよ。事件のこと、新聞に出たんだから」
「ええっ!まじでえ」

俺は興奮して聞いた。

「その男が殺人事件起こしてたの?」

 ガチャッ。プッ、ツーツーツー。

俺はなぜか焦って、早々に店を出た。