マネキンの小さな奴 | 本当にあった怖い話

本当にあった怖い話

本当にあった怖い話と意味がわかると怖い話を解説付きで書いています

俺が中学の頃、兄貴に聞いた話なんだけど
昔から絵を描くのが得意な兄貴は高校卒業後、
実家から美術関係の専門学校に通ってたんだよね。
で、よく学校の美術室とかにマネキンの小さいヤツあるじゃん?
間接が曲がるようになってるやつ。値段は教材として2000円~3000円くらいで売ってるらしいんだけど、
当時は学生という身分もあり、お金もったいないからって学校からパクってきたんだって。

もともと霊感なんてものは欠片もない兄貴(俺もだけど)なんだけど
どうもその人形を部屋においてからというもの、おかしなことが連発するようになったんだと。
寝てるときの金縛りや、部屋には誰もいないはずなのに誰かの視線を感じたり。

当時の兄貴を弟の俺が見てても確かにあの頃の兄貴の様子はおかしかったと今でも思う。
凄く明るくてよく喋るヤツだったのにいつの間にか無口になっていったし、
休日は必ずといっていいほど遊びでかけてた兄貴が全然外でなくなった(今でいうヒキコモリ)
「授業とか対人関係で色々大変なんじゃない?」って親は言ってたんだけど、
金縛りのこととか視線を感じることとか色々聞いてたからさ。

俺自身、そーいった話は信じてないんだけど
あまりにも兄貴の様子がおかしいからさすがに心配してたんだ。
で、ある日の夜、隣の兄貴の部屋から声が聞こえるんだ。
誰かと話してるみたい。一人じゃない。少なくとも2人。
内容までは聞き取れないんだけど確かに2人もしくは3人の男の声。
最初テレビの声って思って「うるせーなー」くらいにしか感じてなかったんだけど、
いきなり「ドスン!」って壁を殴ったみたいな音がしたんだ。

それで「うるせー!」って思った俺は兄貴の部屋に「何時だと思ってんだよ!」くらいな勢いで入ってったんだ。

そしたらさ、テレビなんてついてないんだよね。
ただ、異常に感じたのは真っ暗な部屋で兄貴が一人でブツブツブツブツ何か言ってんだよ。
で、俺が声かけても全然反応なし。「おい!おーい!」って俺が肩揺すったら汗だくで「なんでもない、、大丈夫。」って言うんだよな。
そんなことがあった日から2ケ月たたないウチに兄貴は親に泣きついてお金借りてアパートに引っ越してしまったんだ。

今まで一人暮らしなんてめんどくせー!って言ってた人間がいきなりだぜ?
で、最近兄貴と飲んだんだけどその時のことを聞いてみたんだ。
そしたらさ、

「おまえには心配かけたくなかったし巻き込みたくなかったから言わなかったんだけど俺の部屋に人形あったろ?
あれさ、おかしいんだよ。
あれをパクってきてからというもの寝てるとき若い男が俺の首締める夢見るんだよ。
耳元で「殺す殺す」って囁かれるんだ。
俺怖くなってさ、、人形?もちろん学校にすぐ戻したよ。
それ以来は夢は見なくなったんだけど、、、。引っ越した理由?
あーそれは女が出来たから。いちいちラブホ行くのめんどくせーだろ?金かかるし(笑)
でも、ホント不思議なことってあるよな~」

だって。
嘘はホントかは知らんです。
ただ俺もそーいうこともあるんだなーってちょっと感じた話しだった。