震災の夜(後日談) | 本当にあった怖い話

本当にあった怖い話

本当にあった怖い話と意味がわかると怖い話を解説付きで書いています

カズの両親から聞いたんやけど、カズは首の骨を折っていたそうです。(恐らくボトルラックがあたったのかも)
あと左足が電子レンジの下敷きになって骨が飛び出ていたそうです。
両親曰く

「警察が言うには首折って即死やったから、苦しい想いはしてないみたい。それが救いやわ・・・」

何も言えませんでした・・・
地震直後に即死してたというのを聞いてから実は全く非科学的なことは信じない俺は、カズと話してたのもカズが叫んでたのも俺の精神的な疲労による幻聴だろうと思っていました。
でも俺を助けてくれた人たち(警官一人、ビルの管理人、通りすがりの兄ちゃん二人)によると、この下に人がいるって気づいたのは、カズの叫び声が聞こえたのだそうです。

もう一つあとから思い出して気になったのが、叫び始める前にカズと話してた内容。
やたらと昔話をしてました。
そんときは「こいつこんなときになにをゆうとんねん・・・」とか思ってましたが・・・

カズの両親が遺体を引き取りに来た晩のこと。
その夜はかなり余震が激しく、半壊になった家にいるのは危険だということで家族4人で車の中で一晩過ごしたんだけど、そのときに夢をみたのよ。
間違いなく夢なんやけど、あまりにも生々しくてね。

働いてた店のカウンターでカズと二人で飲んでる夢だけどそのときの会話は多分死ぬまで忘れないので、以下再現します。

俺「あ~お前ホンマに死んだんか?」
カズ「そうやねん、まぁしゃーないわ。色々ありがとな」
俺「なんやねん、それ。んなこと言うなやぁ(泣)」
カズ「もう、しゃーないねんて。死んだんやから・・・」
俺「そーか・・・」
カズ「・・・そやけどめっちゃ待たせるな、腹立ってきたわ、俺」
俺「なにが?」
カズ「ちゃうねん、今回めちゃめちゃようけ死んだやろ?そやから受付がごっつい混んでんねん」
俺「なんやそれ?死んだ人の受付とかあんのか?」
カズ「うん、整理券もらった」
俺「嘘つけ!お前アホか!!(笑)」
カズ「いや、ほんまやて!だから時間空いて今お前と飲んでるんやんけ」
俺「ふーん、なんかややこしいなぁ」
カズ「あぁ、そうやお前ユミちゃんておぼえてるか?去年の夏よう飲みに来てた娘」
俺「あ~覚えてるよ、住吉に住んでる娘やろ?」
カズ「そうそう、あの子もあかんかったみたいやで、受付け並んでるとき会ったわ」
俺「マジで!?・・・かわいそうになぁ」
カズ「待ち時間にお前に会いに行くって言うたら、一緒に来たがってたけど、なんか妹に会いに行かなあかんって言うとったわ」
俺「ふ~ん残念やなぁ・・・まぁよろしく言うといて」

みたいな会話をしてたのですが、起きてからもあまりにナマナマしさが残ってたので(特に酒の味)気になって死亡者名簿を近所のボランティアの人にもらって調べると、しっかりユミちゃんの名前も載ってました。
悲しかったけど、死んであともああやって元気(?)でいるカズに会えて少し気が楽になりました。

1周忌のときに墓参りに行った晩も夢に出てきてそんときは「お前、線香とか、花とかいらんっちゅうねん!(笑)」と言っていました。
それからは出てきませんが、天国でも楽しくやってるんやと思います。