十三階 | 本当にあった怖い話

本当にあった怖い話

本当にあった怖い話と意味がわかると怖い話を解説付きで書いています

残業が終わると、時計は深夜2時を回っていた。その日は会社に誰も残っていなかった。左側のエレベーターのボタンを押した。階数表示ランプが静かに点滅する。35‥30‥25‥私の会社のある20階までは少し時間がかかる。 エレベーターの扉が開いた。この時間帯にしては珍しく、人が数人乗っていた。私は壁によりかかり、半ば眠りながら1階に到着するのを待っていた。不意に軽い振動があり、無言のエレベーターは途中の13階でとまった。私以外の人間はそこで降りた。私も反射的に降りかけたが、ふと目を覚まして思いとどまった。帰りのタクシーの中で、あることを思い出した。左側のエレベーターは、5の倍数となる階でしか停止しない筈だった‥。
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