週末、仕事の夫を残して一人里帰りをしてきた。
私の実家は電車で2時間半ほど揺られていった所にある。
さほど遠くない距離だけど、
仕事で土日が潰れることが多いので
帰れるのは良くて二~三か月に一度くらいだ。
82歳の祖母の体重が今年になって激減してしまったために、
なるべく早いペースで帰省はしようと思っていた。
私は完全なおばあちゃん子だった。
子供の頃、祖母は私を誰よりも可愛がってくれたし、
父も母も祖父も祖母もみんな仕事をしていたので、
合間を縫って家事をしてくれたのは母ではなく祖母だった。
面白くてお洒落な祖母は周囲のみんなに好かれていて
祖母は私の自慢で憧れの存在だった。
その祖母が里帰りする度に小さくなっていく。
いつも悲しくてどうしたらいいか分からなくなってしまう。
子供のころは、祖母が死んでしまったらどうしよう、
生きていけないとそんな事を考えては布団に入って泣いていた。
今はどうだろう。
32歳の私は、やがて訪れるその時を堪えられるだろうか。
悲しいけど堪えて受け入れるのだろう。
32年生きてきた私は、泣いて受け入れて生きていくんだろうな。
そんな事を考えて眠れなくなった。
最近感じることがある。
当たり前だけど、人は誰もが歳を取る。
それは仕方がないことだ。
周りも自分も老いていくということを受け入れなければいけない。
受け入れて、生きていかなければいけない。
だから悪い意味ではなく、大人になるほど諦めることが上手になる。
現実を受け入れて諦めたうえで、前向きに頑張るのだ。
翌日、10年前に働いていたサロンに挨拶に行ってきた。
人もサロンも、あの頃のままキラキラしていて嬉しくなった。
けれど残念なことに、鏡の前に映るのは22歳の自分ではなかった。
まだまだ大丈夫なんて目を背けてたけれど、随分くたびれた32歳だな。
ケチってたら綺麗になれないよと、100円ショップの化粧水を使っていた22歳の私に
美容を教えてくれたオーナーは、時が止まったように変わらず綺麗だった。
でも本当は更年期を大変な思いで乗り越えて、そして笑顔で仕事をしているのだ。
ちゃんとやろう。
もう若くはないということを受け入れて、努力をするのだ。
化粧品が高いだの仕事が忙しいだの、言い訳しないでやるべきなのだ。
今やらないでどうする。
そう思ったら、俄然やる気が沸いてきた。
