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■タイトル
最強のふたり


■あらすじ
ひとりは、スラム街出身で無職の黒人青年ドリス(オマール・シー)。もうひとりは、パリの邸に住む大富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)。何もかもが正反対のふたりが、パラグライダーの事故で首から下が麻痺したフィリップの介護者選びの面接で出会った。他人の同情にウンザリしていたフィリップは、不採用の証明書でもらえる失業手当が目当てというフザケたドリスを採用する。その日から相入れないふたつの世界の衝突が始まった。クラシックとソウル、高級スーツとスウェット、文学的な会話と下ネタ──だが、ふたりとも偽善を憎み本音で生きる姿勢は同じだった。互いを受け入れ始めたふたりの毎日は、ワクワクする冒険に変わり、ユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。そんなある日、心配してドリスの経歴を調べた親戚が、宝石強盗で半年服役した前科者だから気をつけるようにとフィリップに忠告する。しかしフィリップは、「彼は私に同情していない。そこがいい。彼の素性や過去など、今の私にはどうでもいい事だ」と、毅然と答えるのだった。フィリップを車の荷台に乗せるのを「馬みたいだ」と嫌がって助手席に座らせたり、早朝に発作を起こした彼を街へ連れ出して落ち着くまで何時間も付き合ったり、意外にもドリスには自然な思いやりや優しさがあった。だが別れは突然やってくる。ヘマをして仲間にシメられたドリスの弟が、ドリスのもとに逃げ込んで来たのだ。家族のことを真剣に思うドリスを見たフィリップは、「やめにしよう。これは君の一生の仕事じゃない」と提案する。翌朝、名残を惜しむ邸の人々に、陽気に別れを告げるドリス。フィリップは真っ当な介護者を雇い、ドリスは運転手の仕事を見つける。ドリスは自分の人生を始めるが、フィリップは再び孤独に陥っていた。そしてドリスは突然真夜中に呼び出される。いったいフィリップに何があったのか……。


■感想

事故で首から下が麻痺してしまった大富豪フィリップと、スラム街出身の前科者であるドリスの障害者と介護をテーマにした内容。障害者がテーマとなると重苦しいイメージがあるのかなと思いましたが、障害者に対して全く同情しないドリスが面白い。コメディタッチで非常に心温まる映画でした。フィリップ役のフランソワ・クリュゼの笑顔がこれまた可愛いです。多くの人が哀れむのに対しドリスは哀れむことなく人間らしく扱い、障害をネタにブラックジョークを連発。チョコのシーンは意味不明で笑えませんでしたが、「車椅子で轢くぞ」とフィリップが言った時は最高でした。この手の映画は話の中盤あたりに喧嘩してすれ違ってしまう展開があると思うのですが、実話を基にしているので二人の絆は本当に最強だったんだなと言う事がわかりました。ドリスのように障害者に接すれば周りから非難されることも多いでしょう、かといって腫れ物を触るような扱いをすれば障害者側の尊厳を傷つけてしまうこともあるでしょう、障害者に対しての対応を深く考えさせられる映画でした。ヨーロッパ映画のまったりとした独特な雰囲気なので、波のある盛り上がりポイントはありませんが、ほのぼのとしていて心温まる作品です。誕生日会のダンスシーンには感動させられました。


■評価

★★★★★


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