白いリボン | MOST VIEWED

MOST VIEWED

MOST VIEWED OFFICIAL BLOG


■あらすじ

「ピアニスト」「ファニーゲーム」などで知られるオーストリアの鬼才ミヒャエル・ハネケによるミステリー。第1次世界大戦直前の北ドイツを舞台に、教会や学校の指導でプロテスタントの教えを守って暮らしてきた小さな村の住人たちが、次々と起こる不可解な事故によって不穏な空気に包まれていく様子をモノクロ映像で描きだす。カンヌ国際映画祭パルム・ドール、ゴールデングローブ賞外国語映画賞をはじめ多数の映画賞を受賞。1913年夏、北ドイツのある村。張られた針金が原因でドクターが落馬したのが発端だった。翌日にはその針金が消え、小作人の妻が男爵家の納屋で起きた事故で命を落とす。秋、収穫祭の日、母の死に納得できない息子が、男爵の畑のキャベツを切り刻む。その夜、男爵家の長男ジギが行方不明になった。一方、牧師は反抗的な自分の子供たちに“純心”の象徴である白いリボンを腕に巻かせる。犯人がわからないまま、不信感が村に広がっていく。


■感想

白黒映画で重苦しさが漂って監督が表現したいものが伝わってくる(最初はカラーの予定だった)不気味ながらも白いリボンのタイトル通りの白を引き立たせてる。白いリボンは子供を「純真で無垢な心」にする戒めの為に腕や髪、ベッドに縛りつけるために巻かれ、大人のエゴで子供を抑圧しているのに、実際には大人達は純真で無垢な心とは正反対で臭い物にはフタをするような汚れた人間達だらけ。出てくるやつらがほとんふどエゴイスト(笑)そんな大人に対して、何も言わずに従う子供達が不気味です。ドクターが何者かのイタズラで落馬した事件をきっかけに奇妙な事件が続き、村が不穏な空気に包まれ村人は不信感を抱いていく。子供達のはけ口の為のイタズラなのか?動機も真実もわからないまま闇に葬られる数々の事件。解決しようとする人間は現れず、不信感に包まれ上辺だけの不穏な村に変貌。集団心理の陰湿さ、心理的描写がよく出ていると思いました。一番印象に残ったシーンですが、ドクターがそこまで言うか!ってくらい助産婦を罵る言葉がえげつなかったです。大人は子供を折檻し、子供達はさらに弱い者を痛めつける負の連鎖。誰もが嘘つきで罪を認めず、他人を軽蔑し、女を差別する。そんな大人の抑圧主義の背中を見て子供達は反抗もせず無言のまま受け入れる。抑圧に対して、従うか、反抗するか、逃げ出すか、、、自分ならどうするかを考えさせられます。そして第一次世界大戦が始まっていく…って感じで終わるのですが、この映画はナチスが作られる状況を描いているらしいので、抑圧主義的な大人に虐待された子供達が、こうした環境の中で育ち世界を震撼させたナチスに育っていくことを暗示していると受け取れます。息が詰まる「原理主義」の恐怖とそこで育った子供たちの不透明な未来。ダラダラ進み登場人物も多くわけがわからくなりがちで、長丁場で何も解決しないまま終わるのでかなりの忍耐力が必要な映画。ミヒャエル・ハネケ監督の作品は重苦しく気分も不愉快になりがちですが、やはりメッセージ性があると実感できる存在です。


■評価

★★★☆☆


■MOST VIEWED■

・ONLINESHOP

http://highstore.ocnk.net/

・BLOG

http://ameblo.jp/mostviewed/

・TWITTER

http://twitter.com/mostviewed2012