漢方取り入れた健康食
2016/11/29 日経夕刊

とう粋庵の黄門料理はモダンな仕上がり(手前の皿が前菜で左側の2点が白牛酪と黒豆納豆)
水戸といえば黄門様。水戸藩の2代藩主、徳川光圀は数えで73歳という当時としては長寿を全うした。医食同源の思想から食事に漢方を取り入れ、栄養価の高い乳製品や中国料理も食べていたと伝わる。光圀の食卓がどのようなものだったのか。文献を調べて現代人の味覚に合うように復元したのが「黄門料理」だ。 ◇ ◇ 調理法を研究し1977年に黄門料理を世に問い、その後、自店のメニューにして営業したのが老舗料理店…




「水戸黄門さま」でお馴染みの徳川光圀公は、平均寿命が一般に50歳という時代に、なんと73歳という長寿を全うされた方です。そんな徳川光圀公の長寿の源は「医食同源」の思想に基づいた食に秘密がありました。漢方を食事に取り入れ、一汁三菜を基本として、その季節の旬の野菜をよく食べていたとのこと。若い頃から自らうどんを打ったという記述も残されているほど、食に関心の高いお方でした。食材は産地にこだわり、現代で言う「地産地消」を実践していました。このような当時の光圀公の食文化の様子を記載した文献を、故大塚屋子之吉氏が長い時間をかけて解読し、調理方法の研究を重ねて現代人の味覚に合うように復元した料理が「黄門料理」です。

大阪)自転車博物館が体験型へ 展示・試乗…多彩に

博物館のイメージ図、シマノ・サイクル開発センター提供

19世紀から最新型までの世界の自転車の展示や、シャワー、カフェなどを備えたサイクルステーションを含む「自転車博物館」(仮称)が、堺市の大仙公園内で計画されている。現在の「自転車博物館サイクルセンター」を移転し拡充する予定で、2018年7月のオープンを目指す。28日、市とシマノ・サイクル開発センターが発表した。
仁徳陵古墳と履中陵古墳に挟まれた堺市堺区の大仙公園内につくる。敷地は1万500平方メートルで、展示面積は3200平方メートル。鉄骨2階建ての「博物館棟」と「サイクルステーション棟」を、長さ100メートルの金属製の屋根で結ぶ。

自転車博物館の模型と国方伸泰館長=堺市堺区
博物館棟では、自転車の歴史や技術の進歩を見てもらい、企画展なども開く。ステーション棟では、遠方からロードバイクで訪れたり、周辺の古墳群を自転車で巡ったりした人たちが休めるように、シャワーや休憩室、カフェスペースをつくる。ロードバイク専用の駐輪場も設ける。ほかに、クラシック自転車(複製)の体験試乗や子ども向け自転車教室、本格的なロードバイクの貸し出しも予定しているという。

シマノは28日、関連団体が運営する自転車博物館サイクルセンター(堺市)を移転・新築し、現在の2.4倍の広さに拡張することを明らかにした。2017年4月に着工し、18年7月をめどにオープンする。展示内容や自転車貸し出しサービスを強化する計画だ。
公益財団法人シマノ・サイクル開発センターの島野容三理事長(シマノ社長)が同日、竹山修身・堺市長を訪ねて計画を説明した。
現在の施設から南東に約700メートルの大仙公園内に移転する。敷地面積は1万500平方メートルで、堺市が無償で貸与する。地下1階地上2階建てで延べ床面積3200平方メートルと、現在の1350平方メートルより大幅に広くなる。自転車広場を併設し、200年前の自転車のレプリカなどが試乗できる。
同館の国方伸泰館長は「自転車専門の博物館は世界的にも珍しい。外国人客にも魅力的な施設にし、自転車の聖地と言われるようにしたい」と意気込む。現在の施設は1992年に開館し、年間約3万人が訪れている。




※Web&新聞から

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