
























首都圏の私大新入生への仕送り 過去最少に
4月6日 17時06分





首都圏の私立大学の新入生を対象に、家計の負担について、教職員の組合が調査した結果、去年の新入生が受け取った仕送りは1か月当たりの平均で8万6700円となり、今のやり方で調査を始めた昭和60年度以降、最も少なくなっていることが分かりました。1日の生活費も平均で850円と過去最低の金額になり、組合は「奨学金などの支援策の充実を求めたい」としています。
東京地区私立大学教職員組合連合は、毎年、首都圏にある16の私立の大学や短大の新入生の家計の負担について調査を行っていて、今回は去年の新入生の4500人余りから回答を得ました。
それによりますと、親元を離れて暮らしている去年の新入生が、授業料や教材費とは別に受け取った仕送りは、家賃を含めて1か月当たりの平均で8万6700円となり、今のやり方で調査を始めた昭和60年度以降、最も少なくなりました。仕送りの額は15年連続で減り続けていて、最も多かった平成6年度に比べて3万8200円少なくなっています。
仕送りから家賃を除いた新入生の生活費も21年連続で減り続けていて、今回の調査では1日当たり平均で850円となり、最も多かった平成2年度と比べて1610円少なくなりました。
一方、入学に備えて費用を借り入れたと回答した家庭は17.9%で、借り入れた額は平均で183万円と、これまでで最も多くなりました。
組合の大野裕之委員長は「学業よりアルバイトを優先している学生も多く、給付型の奨学金など支援策の充実を求めたい」と話しています。
私大生の学生生活は
新年度を迎えた東京・八王子市にある中央大学の多摩キャンパスでは、新入生向けのガイダンスやサークル活動の勧誘などが盛んに行われています。
首都圏の私大新入生への仕送り 過去最少に
※Webから
【総目次に戻る】

" />