前回のカラスビシャクの記事”カラスビシャク無限”(
こちら)の補足の葉っぱ編です。
苔毬が知っている植物の中でカラスビシャクほどあらゆる方面からの生存戦術に長けた強い植物と言うのはないかも知れません。
前回の記事で書いた事は結構よく知られている事なのですが、ほぼ知られていない生存戦術があるので、今回はその事を書こうと思います。
苔毬のブログを読んでくださっている方はちょっと前の記事文中にちょっとだけその事に触れたヒントがあちこちにあるので察していたかもしれませんが、実はカラスビシャクは”擬態する植物”なのです。
まず、もうすでに書いていますがシュッとした葉の草に擬態したサイズ&カラーの花なので花だと気付かれません。
(ちょっと前の記事にフィールドでの写真があります。)
で、こちらの写真をじっくり見て下さい。
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よく見ると葉っぱの形が実にバラエティに富んでいます。
実はこれも擬態なのです。![]()
目立つ形は大きく分けて3種類!
それぞれ何に擬態しているか説明しながら写真を紹介していきたいと思います。
パターン① ハート型
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芽吹いた直後の葉っぱは大体この形になります。
仲間のニオイハンゲやコビトハンゲもこの第1形態をとるので、”ハンゲ”と呼ばれる仲間のデフォなのかも知れません。
何に擬態しているかと言えば…
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~などの地を這う/沢山はえてる下草達です。
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こちらはノチドメたちに紛れている写真で、ノチドメ(左上)の葉はカラスビシャク(左下)くらいの大きさになるので、紛れているとある程度大きくなるまでは人間を含む動植物にスルーされ、安心して成長する事が出来ます。
パターン② 耳つき型
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そのまま葉がのびて最終形態である同じ形になるニオイハンゲやコビトハンゲと違い、カラスビシャクたちはある程度成長すると、基部上部を伸ばして株ごとに個性豊かな葉を展開させます。
ハム耳
、猫耳
、うさ耳
、など、実に可愛い姿です。
人に好かれるための擬態かも知知れないとも思えなくもないですが、
何に擬態しているかと言えば…
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カラスビシャクたちが好む自生環境は人里近い里山でカンアオイ達とかぶります。
カラスビシャクは日本、朝鮮半島、中国に分布しますが、大陸のカンアオイも出回っていますので、分布的にも被ると思います。
もちろん他にも似た植物があってそれも模しているとは思いますが、カンアオイは1部の蝶に食害される以外は食べられる心配のない植物なので、カラスビシャクたちもこの形態をとることで食害を受けることなく安心して成長できる摸倣植物の1つなのは確かだと思います。
そしてカラスビシャクが目指す最終形態のヒントは下の写真のツインテの葉に隠されているのです。
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パターン③ 三つ葉型
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カラスビシャク達の目指すところ、最終形態がこの形です。
この形になるともうテンナンショウの仲間なんだなぁ~みたいな憶測がつく状態ですよね!
(ミツバテンナンとかあるし!
)
この形の葉を出すのは比較的に株/芋がしっかり成長したカラスビシャク個体達なので、弱いうちは似た大きさの食的に不人気な草に紛れる事で、しっかり芋を太らせるのが目的なんじゃないかと思っています。
レオ・レオ二の懐かしの絵本”スイミー”を思い起こさせるこの生き残り戦術!
カラスビシャクと言うのは正に生き残り戦術にかけては他の植物が到底及ばないマルチなスキルを発揮する植物なのです。
薬草って事は、”毒をもつ植物”って事でもあるので、正に至れり尽くせり!
(↑これに関しては人間の役に立っちゃうから乱獲された時もあるけど、そこは繁殖能力で完璧にカバー!)
カラスビシャク無双!
って事です![]()
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