平成21年8月時点において586,228人にのぼると言われている。
特に多いのは中小企業の代表や一家の主、その他、各種団体トップなどに存在する割合が多い。
男女の比率で言うと、ほとんどが男性でこれは女性の場合、厳密にいうと「裸の女王様」と呼ばれ
てより専門職的な色合いが濃いため、揶揄される感じではなく、むしろ畏怖されている感じだと聞く。
それはさておき、
何かしらのトップに君臨しようとしたら、ある意味、高突破力というポテンシャルを搭載していないと
務まらないところもあるので、「裸の王様」自体には落ち度はあまりない。
さらにいえば、
目に見えない衣服を「透明のお召し物」との思考を受け入れて、活用出来る柔軟性や純粋さは尊敬
にも値する。
では、なぜ、王様が揶揄されてしまったのか・・・、
それは、全て周囲に使える家臣達の責任である。
ホントに王様のことを考えて諫言や忠言をいう家臣は疎んじられ、甘言や世辞をいう家臣たちが
重宝されるのは自然な事なので、
諫言・忠言系の家臣は王様に距離を置かれてしまってから「何故、王様は判ってくれない!?」
と嘆いても「時すでに遅し」である。
甘言・世辞系の家臣は王様の近くに侍らせてもらえるが、YesManになってしまっては「OUT」で
ある。
諫言・忠言系の家臣なら、それを王様に受け入れてもらえる土壌作りが先決である筈。
甘言・世辞系の家臣が王様の事を本当に考えているのであれば、あるタイミングで進言できるよう
な準備が必要である筈。
結局は「本当に王様のことやその組織のことを思う、忠臣に徹する事が出来るかどうか」が全て。
と言える。
そこさえ、ブレがなければ、何とかなる筈だが、問題は、
「王様を心底リスペクトしていない」
「自分の保身以外を考えていない」
「自分のこだわりを出そうとする」
などという家臣たちの「過信」である。
本当の忠臣を目指すなら自己「中心」的な考えを捨てて、トップやその組織全体を見据えた思考が
必要となるだろう。
もともと「出来る」家臣だからこそ登用されてきた筈である。
もう一度、初心に戻り「初臣」として仕えればきっと良い方向に行く筈である。
参考例として、
(パターン1) 王様とぶっちゃけて話せる間柄だったので、事なきを得る
(パターン2) 透明の衣服を持ちかける詐欺的な業者を取引停止にする
(パターン3) 下克上を起こし王様にとってかわって政権を握る
(パターン4) 他国へ亡命する
(パターン5) 「裸の王様」の教訓を後世に語り継ぐために暗愚な家臣を演じる
などなど、考え得るストーリーを想定しておくべきである。