今年の冬は、一言で言えば
「なんてこった!」
まず、雪が降らない。
屋根に雪がない。
屋根はいいが、
蔵王の山が禿山のようになっている。
除雪車が稼働したのは、覚えているだけで二度三度ぐらい、
毎年天下御免の真夜中から稼働、窓の外を除雪車が、ゴーゴー騒音をたて、行き来していても、
もう、慣れっ子、子守唄ぐらいに、音が気にならないのが当たり前の風景。
今年は、静まりかえっている。
いらぬ心配でしょうが、こうも出番がなくては、業者の方もご商売もあがったりでしょうな。
アスファルトの道路はどこも黒々して、もう私は車のスタットレスタイヤの交換を考えている。
毎朝、ギンギラのまぶしい朝陽が(1月2月の冬真っ只中に)東の空から昇ってくるのだから。
ここは、ハワイか?
北国の鉛色の空のはどこにいったやら。
鬱病患者も、減ったのではないか。
寒さより、身も震える程請求される金額の電気代が、そうでもないのが気持ち悪い。
数年前に植えてから、毎年蕾が雪や低温で冷凍保存フリーズされて、春になっても咲くことがなかった、
「サザンカ」が満開になって咲きほころんでいるという、信じられない風景を(とうとう死ぬ前に)見てしまった。
本来北国の二月は、まだまだ冬本番。
今年の暖冬は、罪でもある。
こんなことは、あってはいけない。
人間を駄目にする。
玄関先にあった、雪掻き道具は片付けられた。
なにより、
来年の冬も、この先も、暖冬であるわけが無い。
今年は異常なのだ。
臨時収入と同じ。
うれしくて、それーなんて食べつけないうまいもん食べたら、
その後やってくる、いつもの極貧生活がよけい辛くなるだけだ。
来年も、同じだと思うなよ。
生来の寒がり私は、暖冬だろうがなんだろが、
この冬も、
家の中から一歩も出ず、
股引二枚、トックリ下着、背中にカイロを貼って、炬燵にもぐりこんで、
じっと、本当の春がくるのを待っている。
春本番は、まだまだ。
ゆめゆめ、ご油断めされるな。

