見えない、聞こえない、歩けない。

加齢による、高齢者の日常の三悪です。

耳と足腰は、なんとか。



どうも、目が霞むような、

眩しいような、

見え方が悪くなったような、

オマケに、眼の前を黒い線がチョロチョロしているような。


緑内障で通院している、

いつもの眼科の予約日で、

その、「ような」、話をしたら、

医者に、

その、黒い物体はいつ頃からですか、

何個位ですか、とたて続けに聞かれた。

そんな、いつからなんて、覚えていやしない。

何個か、って、言われても、いちいち数えた事はない。

三日前の、晩飯のメニューが何だったかも、分からないんだから。


多分、

飛蚊症でしょう。

って、勝手にいい様に、解釈、納得していた。



ネット耳年増は、

どこか、身体に異変があると

自分の症状を検索して、

勝手に推察し、病名をつけ、結論づけるから、

医者からみたら、困りもんの、

始末の悪い、嫌な患者なのでしょうね。


だが、医者の次の言葉で、

私はちょっと、うろたえました。

「加齢による。飛蚊症によるものもあるけれど、網膜剥離になったら視力を失いますよ!」

シュンとなった。

「今日、検査をしますから」

の、医者の言葉に

「な、なんでも、して下さい」

低姿勢で、お願いする。


嫌な、予感がして来た。

調べるには、点眼薬で瞳孔を開いた上での検査が必要。

瞳孔が開くまで三十分、待って、検査。



大丈夫だった。

やはり、加齢による飛蚊症だった。

ホッ。



瞳孔が開くと、しばらくの間、

目が霞んで、運転に支障をきたすので、

両目一緒の検査は、出来ない。

もう片方は、次の日に検査することにした。



つい最近まで、

なんとか老眼鏡無しで、本の文字が読めていたのです。

寝る前の読書は、

眠りを誘う毎晩のルーティーン。


その時、

読みたい本、興味のある本を、読んではいけない。

面白くて、もっともっと、と、なって、

なかなか、眠りの神様が降りて来なくなるからだ。

老後の余生や、死や、病気に関する本も、

読みたくても、夜に読むもんではない。

もう、直球ど真ん中の、シビアな話は、

不安にかられて、よけい眠れなくなります。



「日本の名寺をゆく」

なんて、どうだろう。

もう、表紙の題名を見ただけで眠たくなりそうでしょう。

仏教なんて、なんちゃら、よく分からない所と、

写真が多いのがいい。

ボーッとながめて、ページをめくる。

ところが、この手の仏教関係の書籍も、

見ていくと、

仏様の顔に、妙にひかれ、心がざわつく。

聖徳太子の母の尼寺の、中宮寺に安置されている、

如意輪観音菩薩として知られる、

「菩薩半跏像」

の、謎の高貴な微笑みには、なぜか魅せられる。

足を、片足にかけ、頬杖をついて、

何かを考えているような。


私も、つい考えてしまう。

「明日は、晴れるのかなあ」

「年金が振り込まれるまであと、だいぶあるなあ」

「一人娘だから、私らが死んだら、お墓どうなるのかなあ」

駄目だ、寝る前には、考え事はしてはいけない。


では、

奈良の大仏で知られた

東大寺の盧舎那仏像は、どうだ。

う〜ん。

高校の修学旅行で行ったよね。

パンチパーマ(螺髪)は、文献には996個とあったが、

近年、レーザー解析で、正確な数が分かり、

数は492個だったそうだ。



それにしても、

よく見ると、どこかで見た事あるなあ、

昔、そこいら中に、いたオバちゃん。

しっかりパーマかけまくって、奈良の大仏頭状態だったなあ。


ああ、最近見た!

安倍晋三の弟で岸家に養子にいった、

岸信夫防衛大臣の頭。

兄の陰で目立たなかったのが、

菅内閣で、防衛大臣就任。

気合が入ったんだろうなあ。


思わず、

ありがたくて、南無〜

なんて、手を合わせたりして…

笑っちゃいます。



もう、眠れません。