いや〜、
スゴイ!
引越しのサカイ、
見事な、仕事さばきでした。
最近、年のせいか、キレやすくなった旦那が、
電話で怒っている。
引越し業者に、来るのが遅い!というのだ。
マンション高層階からの荷物の積み下ろしを、考えた時間を心配しているのだ。
4基あるうちの、一番大きなエレベーダーを、占領する形になる。
「夕方になったら、勤め帰りの人に迷惑がかかるぞ!」
「大丈夫なのか!」
旦那も、
年をとって、
せっかちになって、
いらぬ、取り越し苦労ばかりするようになった。
相手はプロなんだから、
外野は黙って、見ていろって。
やって来たのは、屈強な若者五人!
そら、みろ。
「ああ、五人か‥‥」
旦那は満足したような顔。
プロレスラーのような、
見事な体格の若者五人に、文句あるか!
旦那の、イライラした態度か軟化した。
そうそう、爺は黙って見てなって。
何より、
びっくりしたのは、
中の荷物が出ないと見るや、
「玄関のドア外しますー」と
簡単に、
外してしまった。
それを見ていて、
夫婦で
ひそひそ声で話す。
「あれだな、やれるな」
「泥棒?」
「ちゃう、鍵かけたまま年寄が倒れた時の、緊急時の入室だわさ」
なによりも、
見ていて、気持ちいいぐらい
キビキビした荷さばきと、
プロならではのテクニックと、
チームワークで、どんどこ作業が進む。
私の特製混合チームにした、
書籍の入った死ぬ程重い箱も、二段重ねで、難なく持ち運ぶ。
「す、す、すごい」
これに関しては、
男に産まれなくて、
良かった、と思った。
その、間近で見る、神技の様な荷さばきに、
私は、
アイドルに、ファンが、声をかけるように、(ババァで悪かったが)
「スゴイー」
「スゴイー」
を、連発。
「やっていると、力出るんですよ」
涼しい顔をして、おにいさんは言う。
私は、
コメリの在庫整理のための、
にわか集めの素人集団を思い出した。
どうみても、
積極的に身体を動かしていない人が、数の中にはいる。
立っているだけのも、いる。
引っ越しは、時間との勝負でもある。
チームワークよく、力を合わせてやらなければ、時間内に終わらない。
一人の、手抜きも許されない。
営業にやって来た、クマ男は、
「我社は、全員正社員ですから」
と、誇らしげに言っていたが、
ナルホド、納得です。
明日は、
新居で、積んだ荷をおろし、
その後
今一度、マンションに戻って残った荷物の積み込みをする。
「今日の午前中の引越しは、三階だったので遅くなってしまい、すみませんでした」
と、帰り際にリーダーが、言う。
言ってやった
「あんた、明日は、ラッキーだよ」
「なんたって、平屋だからね」