本『年上の女性』をはじめから読む → scene1



ある朝、時間がなく、

お弁当を用意出来なかったので、

コンビニに寄ることにした。

そして、駅前をあえて選ぶ。

そんな自分に気付かないフリをする。

また彼をなんとなく思いだしていた。



中に入ると・・いない。

少し気が抜ける。

そして自分に呆れていた。

飲み物を選んでいると、

隣の「staff only」と書かれた扉が開き



・・・いた。



出てきた彼と目線が合う。

一瞬全身が熱くなり、

慌てて私は目線を伏せた。

彼は何事もなかったように、

私を通り過ぎる。

少しがっかりする自分に、

また呆れる。

二つあるレジは空いている。

女の子か・・・

彼。

パンを選びながら、意識してレジに行けない。

彼のレジに行くのが、

なんとなく恥ずかしい。

なんとなく、

なんとなく。

そしてそんな自分に呆れて、彼のレジに向かう。

意識的に顔が見れない。

普通に会計を済ませて、

やっぱり呆れながら、店を出る。



次の日もコンビニに行った。

もちろん、買い物があって。

買い物があるんだよ。

なぜか私は私に言い訳してた。

次へ[*]Next scene