本『年上の女性』をはじめから読む → scene1


ある日、彼のいるレジに行った時、

突然彼は言ってきた。



「こんばんは」



驚いて、小さな声で

「こんばんは」

と返す。


「仕事帰りですか?」


「はい」


「お疲れ様です」


軽く頭を下げる私。


なんだか恥ずかしくて、

目を見れない。



「ありがとうございました、またお越し下さい」



彼の笑顔に、ドキッとして、

軽く会釈をして店を出た。

浮かれそうな自分をごまかした。



それから、意図的にコンビニに行くようになった。

それでも私は私に

買い物があるんだよ。

と言い訳する。



私たちは少しずつ話しをするようになった。

当たり障りのない会話。

お互いのプライベートなことには触れないでいた。

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