本『年上の女性』をはじめから読む → scene1


「今度!遊びませんか?」

突然の誘いに驚いて、彼を見る。

真っ直ぐ私を見つめる彼の目が

あまりに綺麗で

クラクラしそうになる。

身体の中心が脈打つ。



「あ・・」

思わず下を向いて

「はい・・」

と、か細い声を私は出していた。



浮かれてなんかない。

あんな若い男の子に、

私が本気になるわけない。

可愛いから少し相手してあげるだけ。

そう思いながら家までの道、

にやける顔をもとに戻すことが出来ないでいた。



「今度!遊びませんか?」

思い出して、可笑しくなる。

「食事行きませんか?とかじゃないんだ・・」

呟いて、かわいらしく思う。



約束は次の日になっていた。

私の仕事が終わってから、

新宿で19:30に待ち合わせ。

家に帰ってすぐに、服を選ぶ。

鏡の前でファッションショー。

合わせたことのない組み合わせをして、

結構これ合うじゃんと新発見。



携帯のメール受信を知らせる音が鳴る。

誰からかわかっている。

なぜかすぐには飛びつかない。

落ち着いてゆっくりと携帯に手を伸ばす。



・・彼だ。



さっき連絡先を交換した。



件名 市原歩太です。

「さっきはありがとうございました!!

そして、驚かせてごめんなさい。

明日、すごく楽しみにしてます!!

では!お休みなさい。」

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