本『年上の女性』をはじめから読む → scene1


嬉しそうに、のろける紗耶香。

その話を聞いてて、歩太くんに無性に会いたくなる。



「洋子に、紹介出来る良い人いればな~」

幸せそうにする紗耶香の言葉に、

言うつもりもなかった歩太くんのことを、話してしまう。

「う~ん、なんかね、今、たまに遊んだりする人がいててね」

「何?そうなの?言ってよ~」

「あ、でも、そんなんじゃなくて。お互い。うん、友達」

「そうなの?え?でもよく遊んでるんでしょ?」

「いや、そんな、よくじゃないよ。たまに、かな?」

この間は水族館へ行った。その前は映画。

「え?どんな人?」

「どんな・・う~ん」



笑顔が素敵で、優しくて、

年齢の割には大人っぽくて、しっかりしてる。

でも、やっぱり、幼さもあって、

そこが可愛いと感じる。



「普通・・な感じ・・だよ」

「何、普通って?」

ケラッと笑う紗耶香。

「彼はいくつなの?」

「あ~えっとね~・・ハハ」

乾いた笑いで、誤魔化す。

「何。いくつなのよ」

「いや~ね~」

「何?」

「年下なんだよね」

「ふ~ん、いくつ?」

「・・・・20歳」

「20歳?!」

「うん」

少し緊張。



「へぇ~すごいね」

どういう意味のすごいなんだ?突っ込めない。

「年下好きだっけ?」

「いや、別に、どっちでも」

「前の彼は上だったよね?」

「うん」

「へぇ~そうなんだ~でも良いじゃん。10も下なら可愛いでしょ?」



10・・も・・か・・。



「いや、でも、そんなんじゃなくて、ただの友達。別に向こうもそんなんじゃないと思うし」

「そうなの?」

「うん、そう」

「洋子の気持ちは?」

私の気持ち?


一緒にいると、ドキドキして楽しい。

彼の言葉、行動にいちいち一喜一憂する。

彼の気持ちが気になる。

会いたいと思う。


私の気持ちは・・・


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