弥生「『マキシマムスピード』の破壊シーン紹介、今回の破壊は凄いですよ。

犯人の指示通り、現金を用意した高速警察隊。
フランク(ヘンドリック・ディラン)が現金の入ったケースをオートバイ(BMW F 50GS)に乗った男に渡した後、スザンナ(ユリア・スティンスホフ)と共に覆面車(CL203系メルセデス・ベンツ・スポーツクーペ)で尾行する。


バイクと覆面車はそのままアウトバーンに入り、尾行が続くが、突然、道路の下から大爆発が起きる。
ベンツともう1台の覆面車(E36系BMW3シリーズ4ドアセダン)、それに近くを走っていた車(T1系VWタイプ2マイクロバス)が爆発に巻き込まれる。
ワーゲンバスは炎上し、BMWはジャンピングロールオーバーでクラッシュ、ベンツは何回転もした後、ようやく止まる。

何と当時現行型で最大でも3年落ちとなるベンツのCL203スポーツクーペが破壊されてしまいます。
しかもこれ、スピンオフ編でレギュラー車両となる車です。
ひょっとしたら、そこそこの不人気車ゆえ、メルセデス・ベンツに余り在庫が大量にあったのかもしれませんが、だとしても凄いことかと。
ただ、煙が多すぎて、横転の様子が分かりづらいですね。煙の中にスタント用の機材か何かが隠されていたのかもしれませんが。

ちなみに、撮影順序の関係からか、終盤のシーンにも登場します。
また、細かいことですが、画像36~38枚目は別撮りのようですね。手前に映っている黒い車ですが、横転したBMWとはホイールが全く違います。CL203を2台破壊したのかと思いましたが、腐っても頑丈なベンツですし、1台だけでも充分どうにかできそうな気も…。

他の車についても見ていきましょう。
BMWに関しては、直前までE46が映っていたのですが、E36にすり替わります。
本家シリーズのゼミルの車と同じ手法ですね。リアテールランプ周りなどE46っぽく見せているところまで同じです。
年式的には5~13年落ちになります。
誰が乗っていたのかは不明なのですが、名無しの高速隊員ということでしょうか。
いかにもクラシックなワーゲンバスのT1は1950年から67年まで作られていましたが、IMCDBには1964年式と記述されていました。よくそこまで分かりますね、IMCDBユーザーの皆さん…。
そうだとしても、39年落ちですね。IMCDBでは『これくらい古い車となると、壊すのはもはや犯罪級だ』的なことが書かれていました(汗)

それと、破壊していないと思いますが、ワーゲンバスの前を走るパサート・ヴァリアントは牽引車、ストッパー、カメラカーを兼ねているようです。

画像はIMCDBから引用したメイキングの様子ですが、ワイヤーが延びているのが確認できますね。

余談ですが、他の話でも、クラッシュする車の前方を、同型のパサート・ヴァリアントが走っている例が結構あったりします。

何故かはよく分かりませんが…。


本作の破壊はまだ続きます。」