わかりきったさよならさえ怖いほど
もう引き返せないところまで来ていた
眠らない東京 見下ろす午前2時
言葉とは裏腹な 繊細な指先で
髪を結う君の尊さに 僕は恋をした
諦めたことがありすぎて
今でも絆創膏が剥がせなくなっていた
眠らない僕ら 掻曇る午前4時
言葉とは裏腹に 繊細な指先が
髪を結う朝の尊さと 僕は生きていた
君の肩の濡れること、
君のだって分かる足音、
額に汗の伝うこと、
朝陽に溶ける掠れた寝言
「わかりきったさよならさえ怖いほど
もう引き返せないところまで来ていた」、
「諦めたことがありすぎて
今でも絆創膏が剥がせなくなっていた」
落としたものを拾うほど、
殺した息で歌うほど、
わかりきった傷跡の、
その全ての愛おしいこと
朝陽に溶ける掠れた寝言
2023.05