元々自社の工場等の不動産活用からスタートしたのだろう、サッポロHDの不動産事業は。

規模がそれなりだったこともあり、会社全体の中でのウェイトも高くなり、結果としてROE(自己資本比率)が5%と低い状況に。(2022年は3%台)

企業としては、日本社のROEはどこも低いが、25%以上を目指そうと努力しているところは多い。

3年前の過去ブログ、よくご存じの恵比寿ガーデンプレイスのことを書いています。

日経新聞(2/15朝刊)に出てくる、不動産事業を外部に委ねる?その先は、シンガポールの3D Investment pertonersというファンドの指摘の提案に沿うようだ。サッポロHDの筆頭株主。

この中で、まずは、サッポロHD株主へのレターどうすべきかの提案書がありますので、クリックすればPDFにリンクしておきました。まっとうな提案です。(2023年3月・4月)

結論から言えば、儲かる不動産事業にあぐらをかき、本業の飲料ビジネス対する経営が全くできていなかった経営陣にあきれるというもの。この数十年の無策と間違った経営が今後、命取りになると。

そのプレゼン資料から一部抜粋引用しますと、

結論から:

中計で不動産事業をコアにするとした本業から逸脱した間違った経営計画を策定した取締役会に大きな問題があると指摘している。これを受けて、不動産事業を外部に売却してその資金で本業をやり直すことを発表したサッポロHD社だ。

 

 

いか、3D Investment pertonersの指摘&提案の一部。

↓このグラフが端的に会社の状態を示しています。この状態で、不動産を売却したらお金は残りますが、今後の事業は立ちゆかなくなることは目に見えています。なぜなら、稼ぐ力が食品飲料・酒類の販売に無いからです。大手にシェアを奪われ、売り込めなかった経緯がこの半世紀の成績です。

 

サッポロビールは大好きです。おいしいのは認めますが、やや高いし、一部の通好みになってしまっているのかもしれません。

このブログでは「サッポロ」で検索してもらえれば、沢山でてきます。

サッポロビールファンとして、なんとか息を吹き返してもらえることを願っています。