みずほリサーチ&テクノロジーズコンサルティングレポート vol.3 2022からの引用ですが、
「公共スポーツ施設は、近年、あり方が大きく変化しており、施設のポテンシャルを引き出す整 備・運営手法も多様化している。そこで先駆的な取り組みや事業化の視点を解説するとともに、 今後の展望等について考察する。」
ひとつには、老朽化が公的施設全般にいえること。
そして、どこもお金がなく再整備ができない現状を抱えている。
そこででてきたのがこのブログでも空港とか公園とかの事例で取り上げているPFI方式という「民間のアイデアと設計力で再整備し、出来上がり後に民間に運営をまかせる」ことで利益化できローコストで作り上げることが可能となる、ようなシナリオが増えている。そのあたりのレポートなのだろう。
PFI方式の採用は、当初は空港・水道/下水道などのインフラからでしたが、スポーツ施設、アリーナ等へと拡大され公園も有効活用で加えられてきています。
少し古いですが、令和2年時点でのPFI/コンセッション方式方式の事業化状況は、
政府が推進を推奨していることでの影響でしょう。
PFI事業の対象となりそうな施設は全国に山程ある。PFI:Private-Finance-Initiative
ただ、従来方式に比べると手続きに手間と時間が余計にかかる。
PFI方式で完成後は、同じ事業者に運営も任せるのがコンセッション方式。運営管理のノウハウ込みで民間委託することになる。
入札資料では、BTO方式(Build Transfer Operate)での運営・維持管理をすると記載されていました。
で、私の地元の西宮にも国道171号線沿いにある、西宮中央運動公園・中央体育館・陸上競技場などの施設もこの対象となっている。
これは、落札業者のイメージパース。200億以上の工事となる。順番にやるとしても相当の工事期間が必要となる。
完成予定は、2029年9月以降だ。5年もある。(業者は、清水建設グループ)
スポーツ施設は、日々学校や各種団体が利用するもの。そのため、工事期間中の代替施設の有無がとても重要となる。
落札業者は決まったが、議会を通さなければいけない。それまでは、具体的なスケジュールはわからない。
終わりがきめられているだけ・・・
対象となる施設一覧
気になるのが、工事期間中の代替施設です。野球場は、既にできている浜甲子園運動公園の野球場と多目的グラウンドがあるようですが、
体育館と陸上競技場がどうなるのかです。
この種の施設は災害時には、避難場所として活用されます。
当然ながら、工事期間中に災害に見舞われたらの対策もいりますね。
参考: