まずは、このブログのタイトルにあるモンゴロイドの分布範囲を示す世界地図をご覧頂きたい。

世界3大人種の一つである生物学的分類のモンゴロイドは環太平洋に広く生息しています。

もちろん、日本人もモンゴロイドです。

 

先日、こんなニュースが流れましたが、小さな記事でしかないので気がつかれないことが多いかと。

「チベット最古 人類化石か」高地適応の遺伝子起源?

 中国・甘粛省の洞窟で見つかった、デニソワ人のものとされる下顎の化石を中国などのチームが分析結果を発表した。

 

デニソワ

2010年12月にネイチャーで発表されたデニソワ人少女の小指の骨は、ロシア南部のデニソワ洞窟で見つかったことからデニソワ人と名付けられている。

今回の中国甘粛省西部の標高3280mの場所をマップで探してみました。

左中央の矢印がロシア南部のデニソワ洞窟のあるあたり。

中央最下段の中華人民共和国の文字あたりが甘粛省で下顎化石が見つかった場所。かなり南側にまでデニソワ人が移動していたことがわかった。

富士山くらいの高地。

 

人類史をみてください。右端中央にデニソワ人の記載があります。

人類はおよそ500万年前に生まれたとされていて、180万年前に原人が誕生したようです。

ネアンデルタール人は20万年前から4万年前までの間に生息していたとされていたのですが、この「デニソワ人」と交雑があったようだと発表されました。ネアンデルタール人の滅亡の理由はわかっていませんでしたが子孫への引き継ぎがなされていた可能性が出てきました。

デニソワ人のことも分類されただけでどんな人類だったのかまだ不明です。

現代人の移動は数万年前からとされています。

つまり、数万年前の段階では、ネイティブがデニソワ人で現代人が後で移動してきて交雑したと予測されます。

 

最近のDNA分析等で人類の移動経路がかなりわかり始めてきたのは事実。このブログでもなんども取り上げてきています。

https://ameblo.jp/moskan/entry-11085318516.html

でも、もっと古い時代になると化石の発見だけしか頼りになるものがなく、結果、憶測でしかない定説ばかりになっています。

 

少なくとも、デニソワ人の遺伝的要素はモンゴロイドにも流れていそうだと思われます。