永く小売業に関係したポジションで仕事をしてきた。そのため、ほとんど肌感覚となっている小売りの常識的なことについて知らない人に説明するのが難しいと感じるこのごろ。

長く小売り(飲食店を含む)に携わっている人でも、小売り業の潮流変化は自身と関連付けることはできてもその根本的な問題にまで理解しているとは思えない。

なぜだろうと思うのだが、ひとつには、短絡的に物事を現象面だけで見てしまいがちだからではないだろうか。

つまり、モノが売れる!という現象は、右から左にモノが動く現象にしかみていないのではないかということ。
わかりにくいかもしれないが、

モノが店頭に並ぶまでのながーーいプロセスを理解する必要がある。

そして、その並んだモノが買われていくまでの店舗内での時間とそのまたプロセスがある。

買われたら終わりではないのだ。

場合によっては、買われてからスタートなのかもしれないのだ。食べたり・使ったりという消費行動はこの段階からが本当のスタートなのだろう。

ネット販売は、ここまでのプロセスを安直にした。

購入物を利用する段階から、再購入というリピーターになってもらうことが本来の店舗販売なのだ。

だから、販売促進という行動は、お客様に渡すまでのアクションでごく一部の店舗営業項目でしかない。

リピーターというファン化するまでのプロセスとその安定化こそが小売店の存続理由となるもの。

すこし、私の言いたいことが理解できましたか?

モノを売るのが小売業では、ない。

モノ・コトの継続的に利用してもらうプロセス管理業が小売業なのだ。

プロセス管理のためにはさまざまな仕組み・ルール・行動パターン・演出・顧客化システム等山ほどの方策がある。
著名な大手・人気の小売店は、知られていないが皆このあたりのことを必死に行っている。
(お客様からの評価軸が、顧客満足度という)

わからない人は、モノをつくり店をつくれば売れると思っている。

今は、売れない時代であることを認識していない人たちにならないでもらいたい。

NHKの梅ちゃん先生の時代には、まさに、モノがあれば売れた時代だった。