Matchmaker (1997)
恋はワンダフル!?【字幕版】
恋はワンダフル!?【日本語吹替版】


★★★★☆

マーシー(ジャニーン・ギャラファロ)は、マグローリー上院議員(ジェイ・O・サンダース)の秘書として働くキャリアウーマン。

選挙戦では立場が劣勢になっているマグローリー上院議員。

形勢を逆転させようと、マーシーは、マグローリーのルーツ探しをするために、ボストンからアイルランドへ派遣される。

しかし、おりしも町は、年に1度のイベント、お見合いパーティーの真っ最中。

肝心のルーツ探しは進まないし、町のお見合い仲介人ダーモット(ミーロ・オシェア)が妻と別居中で元新聞記者のバーテン、ショーン(デイヴィッド・オハラ)とマーシーをカップルにしようとあれこれとお節介をする。


まず、何で邦題が「恋はワンダフル?!」?(原題は「The Matchmaker(結婚仲介人)」)

未婚の人に向けて「恋愛もいいものよ。」ってことを伝えたいのか?!

(って疑問だったんで、さっき検索して調べたら、TBSの「ワンダフル」っていう番組で名前をつけたらしいですね。なんて安易なネーミング・・・)

「結婚仲介人」とか「お見合いパーティー」のほうがわかりやすいのに(笑)(カッコ悪い?!)

まあ、それは置いといて・・・これは、アイルランドの観光ビデオか?って思うくらい、アイルランドの風景がきれいだった。

アイルランドの町もきれいだし、雄大な大自然も素晴らしい!

それに、人々も温かい。(マーシーとショーンがアラン諸島のイニシュモアに行ったとき、ヨソ者だと思って石を投げる老人もいましたが、ショーンがゲール語で話しかけたら、心を開いた。)

アイリッシュダンスなんかも見れたし。

(アイルランドの歌も聴けたし・・・と言いたいとこですが、吹替えで観たので、歌は、生声が聴けなくて残念だった^^;)


で、肝心のストーリーのほうですが、ラブコメにはよくありがちなストーリーかな?

第一印象は最悪なんだけど、次第に惹かれていく・・・みたいな。

そのストーリーの途中で、急に結婚仲介人ダーモットが結婚の素晴らしさについて語ってるビデオが入るのが面白かった。

結婚率が上がって、離婚率が下がってるとか、色んな統計や結婚観について熱く語るんだけど、ダーモット自身が独身なんですよね。(自分にとって結婚は不自然なことだから独身なんだそうだ。)

アメリカには、アイルランド系の住民が多いそうですね。

この映画では、アイルランドで自分の親戚を探し出して、感動の再会をTVで中継して票を集めようとしたんですが、結局見つからず、参謀のニック(デニス・レアリー)がニセの親戚と一緒にTV出演することを提案する。

アメリカの選挙事情に詳しくないのですが、郷土愛+家族愛で訴えかけ、そのためにはやらせもやっちゃう!なんてことはよくあって、それを皮肉ったりしてるわけですか?


ショーンと弟のデクラン(ポール・ヒッキー)が兄弟仲が悪くて、ケンカばっかりしてるんですけど、ある原因で映画の最初のほうに弟が、最後のほうで兄が足を骨折してしまうんですね。

マーシーがボストンに帰る日、デクランの意地悪でマーシーはショーンに別れの挨拶をすることができなかった。

それで、弟は姉に諭され、ショーンにマーシーが空港に向かったことを告げる。もちろんそこでも大喧嘩。

マーシーに会うために空港に行こうとするのだが、兄弟とも足の骨を折ってギプスをしてるし姉は車を運転できない。

そこで中の悪い兄弟が力を合わせてお互い骨折してないほうの足でブレーキやアクセルを踏んで車を操作する。

そんな状態でうまく運転できるはずもなく、運転中ももちろんケンカなんだけど、その様子が面白くて。

きっとその後、兄弟は仲良くなったでしょう。(あくまでも私の想像。)

マーシーとショーンが空港で会うことができたのかどうかは言わないでおきます。(このシーンがラストではないんですが。)

ラストは、ラブコメによくありがちなラストです。

上院議員に悪知恵を吹聴していた参謀のニックも失態を犯すし、気持ちのいいラストだった。


ど~でもいいことなんだけど、ショーンは、どこにでも犬(ボーダーコリー?)を連れて行ってたのに、映画の後半になると出てこなくなった。

ショーンがすごい愛犬家だったので、最後まであちこちで出てくるのかなぁ?って思ってたんだけど。


でも、とにかく、アイルランドっていいなぁ・・・って思える映画です。

風景がきれいな映画って好きなんです♪