イアハーツ11月号購入しました。
雑誌派ではないのですが、囀るの続きが気になりすぎて数ヶ月間購入中です。中毒です。

囀る鳥は羽ばたかない5巻ももうすぐ発売なので本当に嬉しいし、楽しみです。
あと、ヨネダコウ先生10周年まで…目白押しですね。


※ここからBL漫画の感想なので苦手な方はご注意ください。
※またネタバレもするため、ネタバレNGの方もご注意下さい。










28話は平田が目を覚ましたところから始まります。起きてすぐに竜崎がどうなったか気にしてますね。
竜崎、意識不明の重体って大丈夫なのかなぁ。

あと、女の家からシャブ移動させたのが、矢代だってすぐにバレてましたね。
やっぱり頭の回転は早い男なんですね。

そして、過去編に突入です。
平田、三角さん、三角さんの右腕だった黒羽根さん中心のお話です。

もともと三角さんと争っていて跡目から外れた染谷って人の元に下っ端の平田はついていたようです。
染谷は絵に描いたように小物感が溢れ出ている。

薬を盗んだ濡れ衣で平田がボコられてる時に若い頃の三角さん登場。
三角さんは若い頃もかっこいいなぁ。運転手にするからと平田を拾った三角さん。

15年三角さんの下で働いてる黒羽根さんは平田を拾ったのは三角さんの気まぐれだと話していますが、それでも三角さんはかっこいい。
おそらく平田もそう感じたか、または、気まぐれに拾われたと伝えられたことにいい意味でも悪い意味でもショックを受けたかもしれない。

ちなみに、黒羽根さんは心穏やかそうなステキな男性です。三角さんにはこんなに長年寄り添った心通じ合う舎弟がいたんですね。

黒羽根さんと平田は、黒羽根さんの子どもトモちゃん(黒羽根さんの死んだ姉の娘)がたまたま張り込み中だった平田を見つけてちょっと懐いていたため親密になっていきます。
子どものお守りを頼まれたりして、微笑ましいです。平田は仏頂面ですが、それでも黒羽根さんを慕っていることがわかります。
同時に、黒羽根さんが慕う三角さんへの憧れの念が募っていくともみてとれてしまう…。

ここで、三角さんのお嫁さん(天羽さんのお母さん)のお葬式が入ります。
連れ子であるにもかかわらず、三角さんに息子として接してもらえる天羽少年。それを睨むように見つめる平田。
描かれなくても、ドロドロとした感情が平田を覆うのが分かります。これがヨネダコウ先生の腕ですよね。

もしかしたらほんの小さな嫉妬だったのかもしれないけれど、平田の中にある三角さんに父になってほしいという羨望が透けて見える。


場面は変わり、三角さんが撃たれる事件が発生します。舎弟の黒羽根さんは撃たれた時三角さんのそばにおらず、百目鬼と同じように小指で責任を取らされます。
「黒羽根行くんじゃねぇぞ」
自分が動けるようになるまで待てと病院で三角さんは伝えますが、穏やかな表情ながら黒羽根さんにはその言葉が届いていないことが分かります。
届いていないんじゃなくて、三角さんの優しさが届いたからこそ、だからこそ決意を固めてしまったのかもしれません。
トモちゃんのことを引き合いに出されても、黒羽根さんにとってはどうしても三角さんが大切だった。三角さんは生きているのに、それでも、必ず仇を取らなければ三角さんの面子が保たれない。
この辺りはもう意地みたいなものなんだろうな。

黒羽根さんは平田にトモちゃんを任せて1人で行動します。ここで平田に後を託すってことは、黒羽根さんも平田がいることで三角さんのそばを離れても大丈夫だという安心感があったのかもしれません。

ここからが衝撃だったんですが、すでに仇を打った後の黒羽根さんの元に後をつけていた平田がたどり着きます。
手伝おうと思い追っていたのに結局何もできなかった平田。心中はきっと穏やかじゃない。

「怖くなったか?」

黒羽根さんは穏やかに平田に尋ねます。平田の表情は怯えているのか怒りなのか暗く険しい。

「気にするな。お前にもいつか命惜しくねぇて思える時がくる。この人のためなら何も惜しくねぇて思える時がな」

そういう黒羽根さんの表情は穏やか。人を殺しても、三角さんのために命も人生もかけることに悔いがない表情。反転、平田の表情は険しく曇る。

1ページ言葉もなく。三角さんと黒羽根さん、睨む平田の目、2人と頭を下げる平田、死体に刺さるナイフ、黒羽根さん、引き抜かれるナイフ、黒羽根さんにナイフを向ける平田。
ゾッとしました。平田の羨望は狂気に変わってしまった。

病院で三角さんに、2人でやったと報告する平田と、背景ではまたコマが割られて、驚く三角さん、刺す平田、血、黒羽根さん、トモちゃん、最後の力でナイフで平田を切りつける黒羽根さん。

「務めは自分が果たします」

病室で刺された腹を押さえた平田。

びっくりしました。なんで黒羽根さんを刺したのか本当に一瞬訳が分からなくなってしまった。
2人の関係に嫉妬に近い憧れを持っていた平田は、黒羽根さんの三角さんへの感情を自分のものにして、三角さんを本当に慕っている自分を作り上げようとしているように思えた。
でも、平田が黒羽根さんを慕っていた気持ちにも嘘はなかったと思う。最後の場面でトモちゃんが出てくるのも、もしかして少しは黒羽根さんを想っての行動でもあったのかもしれないと期待してしまう。まぁこれはただの願い。

三角さんに何もかも明け渡してしまう黒羽根さんはかっこいいけど、それもまた狂気で、平田はすべての狂気を飲み込んでしまった。
本当は自分が行ってない敵討ちを自分のものにすることで、平田は自分の本当のポジションよりも上に駆け上がろうとした。ここで一度ズルをしたから、平田はきっともうまともな道には戻れなくなったんだろうな。


そのあとは、場面は現代に戻り、矢代と掃除屋2人。
竜崎との約束を守って、監禁暴行レイプされてる竜崎の彼女を助けに来たようです。
この女性については心痛めていたので、本当に良かった。きっと助けに来るのは遅かったんだろうけど、それでも誰かに助け出されて本当に良かった。

女性はかげやま医院に運ばれます。
なんだか久しぶりの七原と杉本。この2人が出るとなぜか安定の日常感。

百目鬼について尋ねる七原に捨ててきたと答える矢代。おそらく病院でフェラしてたことを思い出して遠い目になる杉本。

影山と矢代が2人になると、女性を大きな病院に連れて行くこと、男のレイプならけつの穴が切れるだけで済むのになと笑う矢代に済まねぇだろと笑わない影山、右腕が動くようになったことなどを話す。

会話が止まり、目を合わさずに影山がぽつり。


「本当に捨てたのかあいつのこと」

「捨てたよ」

間髪入れずに答える矢代。


「惚れてたんだろ?」


このシーンはグッときた。目が合わない影山。見下ろす矢代。


-他の誰でもなく-

-お前が俺に突きつけるのか-


一瞬子どもに見えるほど頼りない矢代の表情。思わず溢れてしまったような心の呟き。
影山には本当に矢代の気持ちを知ってほしいような。ずっと知らないでいてほしいような。

頼りなく揺れた自分に気がついたのか、笑う矢代。


矢代は、百目鬼は雛鳥みたいにムショから出てはじめに見たものに勘違いしてついてきただけだと伝えます。
この時、矢代の顔は見えなくて、どんな表情してるのか切なくなりました。
百目鬼は勘違いしてついてきたと答えるのは、惚れていると告げるようなもの。

想いを自覚して身体が繋がって、そしたら、矢代は百目鬼を手放した。
囀るを読むと、何でもいいから矢代を幸せにしてくれと願わずにはいられない。