夫が亡くなって3ヶ月。

初めの2ヶ月間は、

諸々の手続きやら来客やらで、

流されるままにバタバタと日が過ぎた。

全ての手続きを全部1人でやったので、

色々調べたり、あちこちへ出向いたり。


その間にも頻繁に来客もあり、

悲しむ間もないほど忙しく、

11月と12月のカレンダーは

予定がびっしりだった。


ところが年が明けると、
手続きは一通り完了し、
来客もピタリとおさまり、
子どもたちもいつもの生活に戻っており、


私だけが、
なぁ〜んにもやることが無いアセアセ
なぁ〜んにもやる気が起きないアセアセ
という状態 ショボーン

夫の物にはまだ手をつけられず、

家中散らかってもきて、

片付けなくちゃと思いつつも、

体に力が入らない。


これまで張り詰めていた気持ちが

プッツリ途切れてしまい、

悲しみと寂しさばかりが押し寄せてきてタラー


果たしてこれからいったい

どうやって生きていったらいいのだろうもやもや

先月はほとんど外出もせず、

何も考えなくて済むよう、

昼間から iPad 片手に

Amazonプライムで映画を見まくるという、

引きこもりの日々。

こんなことをしていてはいけない!

と、奮起して、

百箇日を前に指輪を買いに行くことにした。

昨年の4月、私たちは結婚30年を迎えた。

その記念すべき30回目の結婚記念日の前日に、

夫は急性骨髄性白血病と宣告され入院 えーん

30周年の記念に指輪が欲しいと

私は前から夫にお願いしてた。

思いっきり奮発した指輪を

買ってもらうつもりだった チュー


思わぬ病気に入院、

自分たちに何が起きているのか、

まだよくわからないながら、

とりあえず退院したら

一緒に指輪を買いに行く約束をした。


ある日、夫の体の浮腫みがひどくなり、

看護師から結婚指輪が抜けなくなるので

今のうちに外しておくようにと言われた。

いざ外そうとしたら、
もうすでに抜けなくなっており、
代わる代わる何人もの看護師が

チャレンジしてくれたけど、

どう頑張っても抜けないアセアセ

私は、ますます体が浮腫んで

左薬指の血が止まったらタイヘンと、
「もう指輪を切っちゃってください!」
と言った。

夫は私の言葉に驚いていたけれど、

私は夫の病気が治り退院したら、

新しい人生のスタートのつもりで、

また新たに2人の結婚指輪も

買い直せばいいと思ったからだ。

翌日病院に行くと、

夫の左薬指に指輪はなく、

昨夜私が帰った後、男性看護師が、

お湯や石鹸を使って根気よく時間をかけて

指輪を外してくれたそうだ。

「持って帰って大切に保管しておいて!」
と、夫から手渡されたその指輪を、
私は迷わずその場で自分の左の薬指に。


落ちることはないだろうけど、

念のためサイズの大きい夫の指輪を

先にはめ、その上から私の指輪を。


「はめていてくれるの?」

と、2本重ねた指輪を
夫が嬉しそうに見てたので、

今もそのままずっと私の左薬指に。

私の母も最後まで父の分と2つ、

結婚指輪を重ね付けしてたっけ。

同じく私も、この2つの指輪を、

生涯はずさないと決めている。


それとは別に、

やっぱり結婚30周年記念の指輪💍


「約束通り買わせてもらうね!」

と、夫の写真に声を掛け、

先日久しぶりに銀座へ。

事前に色々調べて幾つか候補を絞り、

さすがに、

夫が元気だった頃に買ってもらおうと

目星をつけていた指輪は諦め、

かなりグレードは下げたけど。


3店回って実際に指にはめてみて、

決めた!

思いっきって購入💍

嬉しくて早速買った指輪をはめて帰った。

私たちの結婚指輪の間にはめて3連にした。

夜、息子と娘に
「パパに買ってもらっちゃった♡」
と見せたら、2人とも興味なさそうに
「うん、いいんじゃない。」

とだけショボーン


「退院して一緒に指輪を買いに行く!」

を闘病中のモチベーションにして

頑張ってくれていた夫。

「気に入った指輪見つかってよかったね!」

と微笑んでくれているはず。

泣いてばかりいないで、

指輪パワーでこれから頑張るからね💪