『強い』だけでは、
オカダ・カズチカに勝つことはできない…
そう感じた、試合でした。
1.4 東京ドーム大会
メインイベント
オカダ・カズチカ
vs
ケニー・オメガ
時はさかのぼって、
2016年最終戦@後楽園ホール
最終的には、
「悪」がリング上を支配するという
後味の悪い終わり方でした。
オカダ選手が、
ケニーの片翼の天使で
場外の長机に落とされた、あの日です…
完全KOされたオカダ選手が
リング上に引っ張り上げられ、
その上に折り重なるように
力を失った外道選手が倒れこむ様子は
なかなかにショッキングな光景でした…
しかし、
この日のオカダ選手のマイク。
(ケニーにやられる直前、ですね)
この日のオカダ選手のマイクには、
正直…
しびれました![]()
ちょっとこんなこと言うと、
変な人って思われるかもしれませんが
(いや、もうバレてるからいっか!)
本当に、ちょっと体の中を
ビリっと電気が走ったような、気がしました。
この時私は、
あぁ~この後あのお決まりの
ルェェェェヴェルが…
っていうのに持っていくんだろうね~
もう読めちゃってるよ~
そろそろオカダにも
レパートリー考えたらなあかんなぁ~
と、いつも通りのよくある展開だろうと
鼻をほじりながら超油断して観ていたんです…
(観戦態度、悪すぎ)
しかし…!!!
オカダ選手は、こう言い放ちました。
俺とオマエじゃ
背負ってるものが違うんだよ
刺さりました…
しびれた、と言ったのはこのことです。
オカダファンの皆さまには、
なぁ~にを今さらとぼけたことを!
それくらい、オカダ選手にとっては
当たり前よっ!!
と、言われてしまいそうですが…
私は本当に、驚きました。
例えるならば…
~妄想開始~
隣の家に住む、
少し年下の男の子・カズくん。
幼い頃から、兄弟同然に育ってきた。
いつまでも、
子どものように、弟のように、
かわいい存在だと思っていたのに…
そのカズくんがっ…!!!
カズくん、いつの間にっ…
カ「…ったく。気付くのおせぇよ。」
…っ![]()
カズくんっ…いつの間にそんな、
頼もしい大人の男になってっ…![]()
![]()
![]()
(妄 想 大 爆 発
)
そんな感じでした![]()
![]()
(どんな感じやねん!)
いや、でも本当に、
そのくらいびっくりしたのです。
言葉に気持ちが乗っていた。
本当に、実感がこもってた。
この人、本当に
「背負っている」な…
と感じました。
そして、
それを面と向かって言われた、ケニー。
それまでの私のイメージの中の
ケニーだと、
予想できるリアクションは、2つ。
『おいおい、何言ってんだっ』
という感じで、
ゆっくりめのモーションで
肩をすくめながら顔を背ける。
もしくは、
じっと睨み返して、対峙する。
でも実際は…
ケニー、サッと顔を背けましたよね。
そして、
オカダ選手が話し終わるまで
ついに目を合わせることは
ありませんでいた。
珍しく、余裕がないな
と感じました。
その後ケニーがとった行動は、
皆さんご存知の通り。
日本語が理解できる
ケニーだからこそ、
追い詰められたのかもしれません…
そして迎えた、
東京ドーム。
「死闘」
という言葉の意味を訊かれたら、
黙ってこの試合の動画を見せれば
一発で解決することでしょう…
死んでしまうんじゃないか?
いや、
死んでもいい、と
思ってるんじゃないか?2人とも。
思わずそう思ってしまうほどでした。
試合開始から40分近く。
オカダ渾身のレインメーカーを
なんとか、かえすケニー。
かえされたオカダは
この表情…
ここからさらに
10分近く試合が続くとは、
この時一体誰が予想したでしょうか。
そりゃ観ている方は
こんな表情になってしまいます…
いつもイケメンなヤスケンさん。
サッカーの人。
(松木安太郎さんだよっ)
結果的に、46分を超えた試合。
最終的に勝ち名乗りをあげたのは
オカダ・カズチカ選手でした。
「背負っているものの大きさ」
が、ひとつのテーマとなったこの試合。
2人は、
あらゆる人々の想いを
背負い、闘い、
そして、浄化させたような気がします…
例えば私は、
選手個人で言えば
KUSHIDA選手を応援しています。
東京ドームのメインイベントで
ジュニアヘビー級の選手権試合を行う![]()
これを目標のひとつとして
公言し続けているKUSHIDA選手。
奇しくも敵対することとなった
髙橋ヒロム選手も、
同じ目標を掲げています。
そしてもちろん、ファンである私も、
近いうちにそれが実現しますように![]()
と思っているし、
きっとKUSHIDA選手が
その手で実現させてくれると、
信じて応援しています。
つまり、
「東京ドームのメインイベント」には
特にこだわる気持ちを持っているけど…
でも、この試合を観て、
その気持ちは浄化されたように感じています。
もちろん、
無理だと思ったわけではありません![]()
全然諦めてはいません![]()
でも…
これが、東京ドームのメインなんや。
と思いました。納得、しました。
同じく…
「東京ドームのメインイベント」と
切っても切れない縁のあった
棚橋選手と内藤選手の、
想い。
この日、
大会には出場したものの、
メインイベントの舞台には
立つことができなかったレスラーたちの
想い。
いつかは東京ドームのメインイベントに
立ちたいと、虎視眈々とチャンスを狙う
日本中のプロレスラーたちの
想い。
しかも今回は、
外国人選手であるケニーを観て、
日本のみならず
世界中のレスラーたちが
夢や希望を持ったことでしょう…
そんな、世界中のプロレスラーたちの
想い。
そして、
東京ドームで、
新日本プロレスワールドで、
ワールドプロレスリングで、
固唾を飲んで見守った
世界中のプロレスファンたちの、
想い。
それら、たくさんの人々の
「想い」が
浄化されたのではないかと思いました。
試合に関しては、
いろいろな見方や意見があると思う…
でも、多くの方々が
今年のメインはやっぱり
あのふたり、だったんだな。
って、
納得したのではないかと思います。
以前、NHKの
『SWITCHインタビュー』
という番組で、
元宝塚トップスターの柚木礼音さんと
世界的バレリーナの上野水香さんの
対談を観た時のことです。
お2人ともが口を揃えて
おっしゃっていたことがありました。
前と同じことをしても、「落ちた」と言われる。
前より、もっともっとよくしないと、
「良くなった」とは言われない。
自分の中では、
今までと同じ水準を維持して
パフォーマンスしているのに、
それではクオリティが「落ちた」と言われる…
自分の壁になるのは、
いつも過去の自分だ、
というようなことを仰っていました。
今回、
これだけの試合を観せてくれた
オカダ選手とケニー選手…
自分たちで築いた
このハードルを超えるのは、
相当に大変なことでしょう…
それでも。
これから先も、
人々を惹きつける試合を
魅せてくれるに違いない…
そう期待させるなにかが、
確かにある。
壮絶な余韻を残すと共に、
未来への期待を感じさせてくれる
ふたりのプロレスラーへの
尊敬の気持ち。
これからの1年間、
この気持ちを忘れることなく
プロレスを観ていこうと、
そう、思いました。













