《ドル円》
米カリフォルニア州格下げ懸念を嫌気した海外市場のドル売りを引継ぎ、96.28円からなだらかに95.80円まで下落したが、日経平均株価が堅調展開となったこともあり、昼にかけてドルがやや買い戻されて再び96円前半へ買い戻されている。その後、材料不足に値幅は小幅となり、96.15円で終了した。
【欧米市場戦略】
材料が乏しいことから、海外市場のドル売りの流れを受入れやすい東京市場だったが、95円半ばを試すほどの勢いは感じられなかった。市場筋は戦々恐々としながらドル買いを繰返しているが、弱い材料に過敏なほどに反応するような状況にあり、ドル利食いと小まめなストップロスが下げを助長していると見られる。実際の米経済指標の回復を見れば、リスク許容度の高まりによる円売り/ドル買いが先行しても良いと思われるのだが、方向感を失い始めているようにも感じ取られる。今週は、23日から始まる米債入札や23,24日のFOMCというイベント‐リスクを上げる向きが多いが、FRBがインフレ懸念からの利上げ期待は遠のき始める一方、米景気回復の過程が強まる中、追加利下げの可能性もないため、材料になり難いとみられる。今月上旬に実施された米国債入札は順調に消化されていることから、米金利低下に結びつき、ドル売りのシナリオが先行すると思われる。ただ、米金利低下によるNY株式市場上昇の期待もあり、一概にドル売
りと考えるのは危険だろう。同時に、中国、インド政府も米国債購入には後ろ向きの姿勢を否定しており、新規の米最購入資金のドル買い需要の高まりも考えられ、ドルの下値は底堅くなるものと見られる。また、欧米市場序盤は、ドル上値の重さが感じられるが、週末の米カリフォルニア州格下げ報道に過剰に反応したドル売りの修正があると予想され、ドルの上値を試す展開となることだろう。95円半ばでは、ドル買いをしたいところだ。

ドル買い 95.90円
ストップロス 95.45円
ターゲット 96.80円
(17:00、96.00円)

《ユーロドル》
独の公的債務が来年1000億ユーロ超増加とのWSJ報道に1.3928ドルから1.3888ドルへ売られたが、買戻しも早く、日中は1.3910ドルを挟んだ水準で鈍い動きとなった。その後の欧州市場で、独財政悪化報道が蒸返されたと思われ、一時1.3847ドルへ下落したが、1.3865ドルで終了した。
【欧米市場戦略】
WSJが独財政悪化を報道したことが、ユーロドル軟調にさせている。また、ECBが欧州系金融機関の損失拡大懸念を示唆したこともユーロドルの買戻しに限界があるようだ。ただ、欧州系金融機関損失拡大懸念は2010年までに2830億ドルに達すると見られるが、突発的な損失とは認識されないはずだ。また、事前の損失引当金や資本増強など事前に対処が施される可能性が高く、リスク対処がなされることから、ユーロドルの失望売りには結びつきそうにないと思われる。一方、独財務相は、独リセッションは年後半に底打ちするとの見方を示唆した。また、オーストリア中銀総裁は、ECBは当面の金利水準の変更はないとし、ユーロ金利の優位性が保たれている。本日は米経済指標発表がないだけに、独IFO6月独企業景況感指数が3ヶ月連続で改善したことから、先日の独ZEW景気期待指数の大幅改善と合わせて、ユーロ地合いの強さが継続するとみられ、1.40ドルを回復する日も近いと思われる。

ユーロ買い 1.3850ドル
ストップロス 1.3820ドル
ターゲット 1.3970ドル
(17:00、1.3863ドル)

《ユーロ円》
ドル円の鈍い動きの中、ユーロ円はユーロドル軟調展開の影響を大きく受けて、134.20円から133.20円を挟む水準へ一旦、売られた。その後、ドル円の底堅い動きとユーロドルの買戻しに133円後半へ戻されたが、欧州勢のユーロドル売りが再燃した為、一時133.00円をつけ、133.25円で引けた。
【欧米市場戦略】
機関投資家などの大口のユーロ円売りは見られなかったが、独財政悪化報道がユーロドルを軟調にさせたことから、ユーロ円が弱くなったと見られる。本日は、ドル円の調整買いも予想され、ユーロドル堅調地合いを背景に、ユーロ円の上昇期待は高まりそうだ。中期的には、EU圏経済の好転予想、米国実体経済の回復の早さと米財政赤字削減など政策が提示され始めたことが、リスク回避後退を物語っており、ユーロなど他通貨が対円で買われる傾向が強まるとみている。

ユーロ買い 132.90円
ストップロス 132.60円
ターゲット 134.30円
(17:00、133.13円)